秦氏(はたし/はたうじ)

秦氏(はたうじ)は古代の渡来系有力氏族で、土木や養蚕・機織(ぬのおり)・製鉄精錬などの技術を発揮して「栄えた」と言う。

この「渡来系」と言う表現になると本来氏族は皆渡来系になってしまうが、秦氏(はたうじ)の来朝が「第十五代・応神大王(おおきみ/天皇)の御世の頃と伝えられる所から、どうやら曲がりなりにも日本列島の西半分の国主(くにぬし/御門)達が大和合して大国主(おおくにぬし/大王・おおきみ)が誕生して以後の後期渡来部族を「渡来系」と称するらしい。

秦の始皇帝を始祖と自称する秦氏は、六世紀頃に日本列島へ渡来した渡来人部族集団と言われる。

ハタオリは秦織(たおり)で、服部(はとりべ/機織り部)と言う職掌がその「氏名(うじな)の語源と成っている」と伝わる服部氏族の上嶋元成の三男が猿楽(能)者の観阿弥と言う所から、能楽の継承者は「伊賀・服部氏の血筋」と言う訳である。

そして伝承では、秦河勝は猿楽の祖とも伝えられ能楽の観阿弥・世阿弥親子も「秦河勝の子孫を称した」とする所から、秦氏と服部氏とはまったく同系の部族と考えられるのである。

また、賀茂・葛城も秦氏とは同系の部族で在りながらこちらは占術と神職と言う職掌違い、物部氏も武器の製造管理言う職掌違いで氏名乗(うじなの)りは違うが、秦氏が信仰から機織り技術・金属技術まで持ち込んだ渡来人集団であれば、各得意分野ごとに分かれて氏名乗(うじなの)りをしても不思議は無い。

その秦氏・同系の部族説を検証すると、秦氏系・服部氏と物部氏系・鈴木氏には賀茂・葛城と重複する神職や修験道、そしてそれらから派生した武道である忍術、神事から派生した芸能などのルーツが遡って秦氏に辿り着くのである。

つまり秦氏系渡来部族こそが、日本列島各地に当時の最先端大陸文化を持ち込んだ有力部族集団ではないだろうか。

秦氏(はたうじ)の本拠地は鬼退治伝説の吉備国(岡山県)とも言われているが、関東以西のかなり広範囲に秦を名乗る者が居住していた痕跡が散見されている。

周知のごとく、織機(おりき)と織物(おりもの)の技術を持って日本列島に渡り来ていたのが秦氏(はたし)だったので、「機織(はたお)り」と言う言い方が定着した。

秦氏(はたうじ)は中華帝国・秦の始皇帝の末裔を称するが、その根拠は明確でない。

この秦氏の渡来前の出自について朝鮮半島の百済説や新羅説があるが、名乗っているのが秦始皇帝の末裔ならば朝鮮半島は経由地に過ぎない事に成り、古代の織布・倭文(しずおり)の発祥が「朝鮮半島側の倭国」と言う伝承に符合する。

稲作技術と事代主神(ことしろぬしかみ)の託宣術を操る葛城氏賀茂氏)同様に、徐福伝説の徐福(じょふく/すぃーふぅ)が日本列島へ住み着いた征服部族の内、機織と土木を得意とした職掌一族こそ「秦(はた)氏」の先祖ではないだろうか?

秦氏の正体だが、秦本宗家の畿内・大和朝廷での本拠地が賀茂氏と並び大和国(奈良県)や山背国(京都府/山城国)を本拠地とし同じ域内に勢力を持つ点で、或いは同系族ながら渡来時期と職掌に拠って葛城氏と秦氏に分かれたのかも知れない。

聖徳太子の伝承に深く関わる存在として秦氏(はたうじ)が在る。

古代豪族・秦氏(はたうじ)には、ヘブライ(ユダヤ人)の景教徒(ユダヤ的キリスト教徒)説がある。

京都の西に太秦(うずまさ)と言う地名の所があり、その太秦には伊佐良井(イサライ)と言う地名がある。

渡来人系の豪族・秦氏(はたうじ)の氏寺は広隆寺(こうりゅうじ/京都市右京区太秦)であり、建立は秦河勝(はたのかわかつ)である。

広隆寺だが、別名を太秦寺(うずまさでら)と言うのだが、これが中国に伝来したネストリウス派キリスト教=景教(ユダヤ的キリスト教)の寺院の一般名称・大秦寺(だいしんじ/大秦塔)である。

そして太秦(うずまさ)は、古代ヘブライ語の意味では、「ウズ」(光)、「マサ」(賜物)で、「光の賜物を指す」と言う解釈があるそうだ。

徐福(じょふく/すぃーふぅ)と秦(はた)氏】に続く。
渡来人(とらいじん)】に続く。

◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。

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by mmcjiyodan | 2009-01-15 00:57 | Comments(0)  

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