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大王(おおきみ/天皇)の神格化

日本列島の本来の先住民は蝦夷(えみし/縄文人)だった。

蝦夷(えみし)は、倭族(加羅族や呉族)と呼ばれる侵略部族側が縄文人(先住民族)を呼んだ呼び方で、自らが名乗った訳ではない。

つまり、時代の誤差はあるが、日本列島の隅々まで、「蝦夷(えみし)族/縄文人(先住民族)」の領域だった。

その蝦夷(えみし/縄文人)の領域を、朝鮮半島から南下した武力に勝る倭族(加羅族呉族)や琉球列島を北上してきた倭族(隼人族・呉族系)に、列島の西側から次々と征服されて行き、征服部族は次々と小国家を造り、支配者になった。

それが邪馬台(やまたい)国や伊都(いと)国、狗奴(くな)国などの「倭の国々」だったのである。

それらの倭の国々が「神話の世界?」で誓約(うけい)の儀を繰り返しながら、徐々に合併して版図を広げて行く。

大和合の国(大和の国)は、多数の渡来部族が列島各地を武力で切り取り倭の国々が乱立していた前身から、具体的な統一を必要としていた。

多数の民族を統一して単一民族に融合するには、誓約(うけい)に拠る人種的混合と意思疎通の為に「共通語」が必要だった。

誓約(うけい)の儀から始まる古事記日本書紀の壮大な物語は、大和朝廷が侵略部族として先住民族・蝦夷(えみし)から武力で土地を取り上げた歴史を、都合良く「天孫降臨伝説」として創造した飛(と)んでも無いフィクションである。

日本列島の西日本に在った倭の国々は、神武大王(じんむおおきみ/天皇初代)の下に漸く統一を見る。

ただしこの統一大王(おおきみ)、倭国の国々の日本列島側が大和合して大和朝廷を成立した有力部族国家の連合体で、大王(おおきみ)は各部族王の認証による最高位に過ぎなかった。

同時に、中華皇帝と対等な存在に成る為に多くの国々を支配する天皇(大王/おおきみ)の統一国家としてとして倭の国々時代からの習慣としての国主(くにぬし/臣王・おみおう)を置く国名を表記して呼び続け、国の中心に大国主(おおくにぬし/天皇)を置く帝国の体裁を整えたのである。

一つの支配形態に於けるエンペラー(皇帝)は、標準的な君主号である「キング(王)」よりも上位のものとして観念される。

東洋に於けるモデルとして、中華帝国の場合はキング(王/ワン)の集合体の長がエンペラー(皇帝/ホワンディ)であり、日本の大和朝廷(ヤマト王権)に於いてはキング(国主・国造/くにのみやっこ)の集合体の長がエンペラー(大国主大王/おおきみ・天皇・帝/みかど)と言う事に成る。

そもそも大和朝廷によって、日本列島の西日本統一が実現された時、征服(侵略)部族の王達が神格化された。

王達が神格化された事もあって、「神の威光で統治する」と言う呪術的発想の「統治理念」から、武力を統治の裏付けとする事は建前上矛盾する。

矛盾を解消する為に、「軍事力ないし警察力の行使」と言う汚れた仕事は、国家の制度の内に「公式のものとしての存在を認めない」と言う世界でも類の少ない建前の「特異な制度」が採用された。

この建前の「特異な制度」、「神の威光で統治する」が採用されたのは、当時有力部族国家の連合体でバラバラだった部族を平和的に一つにまとめるには、「精神的な支柱(神の導き)」が必要だったからである。

追々「お判りいただける」と思うが、日本の歴史は全てこの「神の威光で統治する」から始まって血統は統治の為の拠り所と成り、思想や宗教は統治の為、或いは統治を覆(くつがえ)す為の道具に成った。

つまり大王(おおきみ/天皇)は神格化され、武力を持たない事で倭の国々の国主(くにぬし)達=御門達から承認された大国主(おおくにぬし)として国家統一の象徴に据えられたのである。

この建前の「特異な制度」、「神の威光で統治する」では、結果的に地方における警察力欠如の環境が成立してしまう。

しかし先住民(えみし/縄文人)の山岳ゲリラは続いていた。
進入部族の神など、彼ら先住民には知った事ではないのだ。
それに、征服部族同士の対立も散発的に起こっていた。

その事が、地方(所謂、地域としての国)ごとの統治者の「私兵制度」が成立・維持される要件になったのである。

詳しくは、詳論【古代国家・邪馬台国卑弥呼】に飛ぶ。

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by mmcjiyodan | 2009-01-17 17:31 | Comments(0)  

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