虚弱精子劣性遺伝と貧乏人の子沢山

最近、不妊夫婦の家庭が増える傾向にある。

これも日本社会が欧米化されて増加した「少子化」の一因なのだが、現代社会では人類が未来に命を繋げる為の男性精子が世界的に虚弱化していて、専門家の間では問題視されている。

実はこの不妊家庭の増加は、専門家の間では「一夫一婦制が招いた」とする意見が主流である。

この場合の「一夫一婦制」は家族単位の堅持の為だが、ルール(決め事)が正しいのは或る一面を解決する為の物で万能ではない。

そもそも、現代社会のルール(決め事)は人間が都合で勝手に決めた物で、ルール(決め事)には必ず良い事(都合)がある分だけどこかに悪い事(不都合)も在って、だからこそバランスが成り立つ。

そして人間の良い事(都合)とは、往々にして自然を無視するものである。

人類の男性精子と同じ霊長類のゴリラやオラウータンの雄の精子を顕微鏡に拠る目視で比較すると両者には「量も活動性も極端に違いがある」と言う研究結果が出ている。

顕微鏡目視で明らかに量が多く活発なのはゴリラやオラウータンの雄の精子で、人類の男性精子は明らかにその目的である生殖能力が劣っているのだ。

精子が雌の体内で過酷な生き残り競争の挙句卵子に辿り着く試練を与える自然原理は、子孫に強い精子のみの生き残りを図り、次代に優性な精子を選別して伝える為である。

その原理からすれば強い精子を雌が受け入れる為の雄との交尾機会は多いほど良く、つまり群れ婚に拠る乱交が常態なら一番強い精子が勝ち残る自然原理である。

詳細を研究して得た成果に拠ると、人類の男性精子は虚弱化してしまい女性の体内を競争して子宮に辿り着き卵子と結び付くには量も活動性も極端に見劣りしているのである。

これを比較研究して出した結論が、男性精子と同じ霊長類の子孫繁殖に関しての比較結果、人間は「一夫一婦制」が弊害となって子宮側に精子選択の機会が無い為に自然淘汰が機能せず、それが何世代も続いて本来は自然淘汰で振るい落とされるべき虚弱精子の持ち主が子を為して子孫に受け継がれているのである。

対して、ゴリラやオラウータンなどの霊長類は「群れ婚」の為に、実際に生き残る精子は量も活動性も強い精子を持つ親の遺伝子の精子が選択されながら次代に受け継がれて行く。

つまり自然の法則から言えば、精子劣勢遺伝とXY染色体の課題を回避して強い男性精子を選択的に継承して行くには女性の方に性交相手の選択権が有る群れ婚状態が合理的で、群れ婚に拠る乱交が優秀な男性精子を競争の中で選択させる環境が守られていた。

所が男性リーダーが群れの中でその種の保存の自然の法則に反する男系のが重用される権力環境が成立して人類は破滅の道を歩んでいる。

この先端の研究を大胆に歴史にリンクすると判り易いのだが、例えば歴代の皇統や、江戸幕府・徳川家の場合は男性精子に自然淘汰に拠る繁殖力を求めない独占的環境にあるから、代を重ねると当主の持つ精子は結果的に虚弱化し、お世継ぎに困る事例は数多い。

現に現代日本の皇室ではお生まれになるのが女子ばかりで、男子の誕生が稀(まれ)なものに成っている。

乱暴な意見かも知れないが、皇室典範で天皇の継承が「男系男子でなければならない」とするならば、その環境を整える意味で皇族男子に多妻を認めるのが合理的な筋論である。

血統至上主義の当時に在って、一族の棟梁(武家)が継子を得るのは命題であるから側室・妾は当然の時代で、それでも実子を為せない上杉謙信豊臣秀吉は「男性精子に欠陥が在った」としか考えられない。

また、殿上人(高級公家)を中心とする血統至上主義社会では、特に虚弱精子劣性遺伝が進んで逆に養子を貰うのが結果的に普通の状態に成っていた。

自然の掟として、遺伝子レベルの体力的弱者は篩(ふるい)い落とされ強い遺伝子を持つものだけが生き残るのが野生の世界である。

それに血統至上主義と言う価値観の感性で真っ向から逆らったのが人類ではあるが、果たしてこの価値観を頑(かたく)なに守る事が、子孫の為に最良の選択であるのだろうか?

同じ研究理由から永く続いた「共生村落社会(村社会)」では、永い事「夜這い制度」や「寝宿制度」、「暗闇祭り」などの「群れ婚状態」が続いて、そちらの方の男性精子は強者生き残りの競争が自然淘汰に拠る繁殖力を維持して来た。

つまり本来の自然の法則から言えば、一夫多妻ではなく卑弥呼のような女王蜂状態の一妻多夫が初めて強い精子の生き残り競争原理が働くのであるから、春日局(かすがのつぼね)の構築した大奥のシステム「多くの女性に将軍一人」と言う血統の保存継続は、あくまでも氏族の血統重視論理で在って人類の「種の保存」と言う自然の法則とは真逆であり合致しないものである。

貴族・氏族社会では、家長が女性で「よばう形」で男性を寝屋に引き入れる習慣・「よばひ(夜這い)制度」は、虚弱精子劣性遺伝に苦しめられていた古墳時代から平安初期の貴族・氏族社会では、家系を後世に繋ぐ手段として有効だった。

そしてこの妻問婚(つまどいこん)の「よばう形」が無くなり、女性が家に嫁ぐ形に成った平安中期くらいから、今まで「よばひ(夜這い)制度」が塗布していた問題が噴出し、貴族・氏族社会で「養子のやり取り」が頻繁に行われる様に成ったのは皮肉である。

その後この問題の合理的な解決として考えられたのは、祭りの晩の神からの授かりもので、よそ様の種を頂いて自分の子として育てるには、性交相手は顔も判らぬ見ず知らずで性交場所は暗闇が良い。

実は、原日本人系縄文人(蝦夷族/被征服民)と比較的後期の渡来系(氏族/征服族)との同化二重構造社会が永く維持された日本の「村落社会(村社会)」では、実質的に「群れ婚状態」の習俗が続いていて、父親に拘らない自然淘汰に拠る子孫繁殖が公然と認められる事に拠って強い繁殖力を維持した男性精子が、保持されて来ていた。

その量も活動性も強力な村落部の男性精子の繁殖力は終戦後の集団就職で「村落社会(村社会)」が崩壊するまで続いて、村落部では八人、十人と子沢山の家庭が普通だった。

これが、「貧乏人の子沢山」の正体だったのである。

近頃の不妊治療技術の発達で、子の為せない夫婦に医学的に子をもたらす技術が成果を挙げているが、その繁殖力の弱い男性精子が次代に引き継がれて、「虚弱精子劣性遺伝加速して行く」と言う一次凌ぎのジレンマを抱えたものなのだ。

何の事は無い、神(聖職者の見解)やお上(統治者の都合)が定めた戒律や法律が「虚弱精子劣性遺伝」を引き起こし、人類の繁殖能力を削いで滅亡へのカウントダウンをさせている事になる。

精子が女性の体内で過酷な生き残り競争の挙句卵子に辿り着く試練を与える自然淘汰原理は、子孫に強い精子のみの生き残りを図り、次代に優性な精子を選別して伝える為である。

現状を肯定すれば、一夫一婦制の家族単位は社会生活の安定として正しいかも知れないが、角度を変えて人類の未来を見据えると、この「虚弱精子劣性遺伝」の婚姻関係を続ける事は賢明とは言えない。

この人類の危機を回避する為には自然淘汰原理からすれば、強い精子を女体が受け入れる機会は多いほど良い。

古代は群れ婚に拠る乱交が優秀な男性精子を競争の中で選択させる環境が守られていた。

これはあくまでも生物としての自然の法則だけで捉えた見解であるが、如何なる社会性を鑑みても「滅亡してから気が付いた」では遅いのではないか?

つまり、この虚弱精子劣性遺伝を回避するには「群れ婚乱交状態」が理想で、初めて種の優性遺伝が為される事になる。

現在の社会体制を中々変えられないのが人間だが、もう既に人類滅亡の足音がヒタヒタと聞こえて来る情況にある。

今の結婚相手の条件は感性的に「好ましい相手」などと勝手な事を言っているが、やがてこの虚弱精子劣性遺伝問題が進めば結婚相手の条件は「強い精子を持つ男性」と言う事に成るかも知れない。

つまり目的に対する価値判断だから、或いは昔の共生村社会のように好ましい相手との婚姻関係と強い精子を得る為の行動は分離して考える社会合意の時代がやって来るかも知れない。

日本の村落に於ける共生社会(村社会)に於いては、元々「夜這い」や「寝宿制度」の群れ婚習俗であり、子供は「授(さず)かり物」だからその家の女性から生まれた子はその家の子で「誰の種(父親は誰)」などとは詮索しないで育てるルールだった。

そう言う社会体制を「異常(いじょう)」と勝手に思い込みたがるのは結構な事だが、強い子孫を残す為の実態はそんなものではない。

この「異常(いじょう)」と言う判定は、語彙(ごい)から言えば「常なら無い」と言う事であるが、その基準そのものが問題で、基準は歴史と伴に変遷するものである。

「常」の判断は個人の思想信条からその時代の社会合意に到るまでの条件を勘案して下す判定であるから、今貴方が現代に於いて「異常(いじょう)」と下す判定が、過去の歴史シーンでは必ずしも「異常」ではなかった事を留意しなければならない。

元々日本と言う国は、下々(しもじも)に於いては共生村社会で、実質的に群れ婚(集団婚)状態だったから強い精子が自然選別的に生き残ったし、血統至上主義の貴族や武家社会では、その制度の欠陥を補完する為に養子が常態化して一般的に普及している国だった。

つまり「常」と「異常(いじょう)」の判断は、その時代に起こった事象が当時に於いて常態化してしまえば「異常」と言う判定は存在しなくなる。

この「虚弱精子劣性遺伝」を科学的に説明すると、精子劣勢遺伝とXY染色体と言う生物学的な原因が解明されている。

いずれにしても、自然科学の分野では「一夫一婦制が人類滅亡の危機を招くかも知れない」と、警告されているのである。

この虚弱精子劣性遺伝、統治の安定の為に「家族単位の維持」と言うある一面だけの都合で決めたルールに絶対は無いのであるから、本来なら欠陥が見つかれば決め事に妄信せず、「間違いは正し、足らざるは補う」が懸命な選択である。

とは言え、現代の「一夫一婦制での家族単位」を維持したままではこの問題の解消は理論的に難しく、せめて精子に活力を与える食品の可能性はある。

それは、亜鉛パワーの事である。

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遺伝子関係の詳しくは・小論【ホモサピエンス(知性人)の「種の保存と遺伝子」】を参照下さい。

性文化史関係一覧リスト】をご利用下さい。

◆世界に誇るべき、二千年に及ぶ日本の農・魚民の性文化(共生村社会/きょうせいむらしゃかい)の「共生主義」は、地球を救う平和の知恵である。

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by mmcjiyodan | 2009-05-03 00:15 | Comments(0)  

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