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日本人の祖先は何処から来たのか?(一)樺太から来た原人

日本人の祖先は何処から来たのか?

この命題に答えるならば、「日本人は、何度かの段階を踏んで日本列島で出会った多くの人種(部族)の混血体」と言う答えである。

しかし困った事だが、日本人は未だに単一民族神話を心の片隅で棄て切れていないから、先祖は「何処其処(どこそこから)来た」と単純明快な答えを求め過ぎる。

そしてそうした単純明快な説を唱える輩も多いが、そんな単純明快な説を提唱する輩は非現実的であり、もしその説が信憑性を含んでいてもそれは日本列島に渡来した部族の一部に過ぎず、日本人の根幹を成す祖先では無い。


今から数万年前の氷河期、当時大陸と分厚い氷の層で陸続きだった樺太から原始的な人類の群れが南下移動して来て最初に日本列島に居住した。

この樺太から日本列島へ来た原人の時代を史学上は旧石器時代(きゅうせっきじだい)と呼び、人類が日本列島へ移住して来た時に始まり、一万六千年前の終わりを迎えたと考えられている。

固体として非力な動物である人類は、生きる術(すべ)として道具(或いは武器)を使う事を覚え、群れを為す事で協力して生きる事を覚えた。

従って群れを為す事は、人類にとって最も基本的な本能と成った。

まだ地続きだった凍て付く樺太を経由して日本列島に南下して来た人々の群れは、マンモスを狩る為に追って来たのかそれとも暖かい土地と豊富な獲物を求めて遣って来たのだろうか。

狩猟民族の彼等が、最初の日本列島の住人だった。

最初は良い狩猟場所を求めて群れ同士で争そう事もあっただろうが、移動しながら狩をする群れでは成果は不安定だから狩は人数が多い方が効率を上げられる。

その後日本列島は、凡そ一万年前頃に地球の気候が温暖になると、日本列島は大陸から離れてほぼ現在のような姿形の列島に成り、初期の原始的な列島の住人は大陸と孤立した。


但し、日本列島には、原人や旧人の存在は確認されていない。

何故ならば、出土した原人の骨と推測された明石原人(あかしげんじん)、西八木人骨(にしやぎじんこつ)などが、考古学的に否定されつつある。


「縄文文化が当時は最先端だった」と主張するアマチア学者が居る。

だが、それは縄文時代を点でしか捉えて居ないからで、永いスパンが在る「時代」と言う括りを蔑ろに、安易に解釈を決めて掛かっているからである。

日本列島に於ける縄文時代は、短くて二千年説、永ければ一万年説があり、その間孤立状態に近い縄文人の文化が「永く先進を維持して居た」とは考え難い。。


列島地域で発掘された骨で学術的に確認されているのは、原ポリネシア系縄文人からである。

原人の結氷期列島渡来説とは違い、確実に列島渡来が認められるのが原ポリネシア系縄文人の存在である。

当時はまだ男女の仲が自然淘汰の類人猿の繁殖形態に近く、元々「群れ婚(群れ内乱婚)」だった彼らは、互いに誓約(うけい)の性交をもって群れを合流し、新しい群れ作っては混血を繰り返し、増え過ぎると分裂しての集合離散を繰り返しながら列島中に群れを拡散させて行く。

元々人類も生き物であるから、自然の本能に導かれて「食欲と性欲」が主たる生活の目的で何んの不思議も無い。

人間の心とは即(すなわ)ち「自己意識」の事で、言わば如何なる性交形態も「不純・不道徳かどうか」は一に本人がそう思うかどうかの問題で、時代時代で変わって行く習俗である。

誓約(うけい)の成果は極シンプルなもので、言わば部族(民族)の枠を取り払って群れを統合して行く事である。

性交を持って誓約(うけい)とするその先にあるのが両者の混血した子供の誕生であり、異部族(異民族)の具体的な統合である。

気候の変化に順応しながら狩猟採取生活を続けて暮らしていた彼等の前に現れたのが、稲作技術を持つ原ポリネシア系縄文人だった。


日本列島の縄文期は今から六千年~四千年も以前の事で、これ以前に樺太から南下移動して日本列島に渡り来たとされる原始的な人類は、採取狩猟を糧を得るの手段としていて、凡そ文明らしきものは無かったと想われる。

ただ、五千年ほど以前に最初に海の道(黒潮の流れ)を渡って日本列島に来たのが、確認されている列島最初の住人、稲作や土器の文化を持つポリネシア系縄文人である。

渡来して来た原ポリネシア系縄文人に拠って大陸やトカラ列島経由で南部九州へと水稲耕作技術が伝わり、時間を経ながら定住する群れが日本列島に広まっている。

日本人の祖先は何処から来たのか?(二)稲作縄文人】に続く
詳しくは小論【日本人の祖先は何処から来たのか?】に飛ぶ。

この記述は、【日本史時代区分大略・一覧表】に掲載しております。

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by mmcjiyodan | 2009-05-07 04:04  

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