妻問婚(つまどいこん)・妻間婚(つままこん)

妻問婚(つまどいこん)・妻間婚(つままこん)は古代の結婚制度で婿入婚(むこいりこん)の一種で、招婿婚(しょうせいこん)とも言う。

この婚姻形態は、数年婚姻が続き関係が安定すると新しい屋敷を作って同居する事もあが、男性が三日夜続けて女性の下へ通うと成立する簡単な結婚制度で、総じて結び付きが弱く結構簡単にくっついたり離れたりする。

夫婦は別姓で、基本的に同居はせず妻の家に夫が通い、従って男性は複数と婚姻関係を結び、妻の方も気に入った男性を家に入れる事もある。

つまり夜這い(呼ばひ)が発展した婚姻形態で、複数の妻の間を夜這い(呼ばひ)歩く者も多かったので妻間婚と書いて(つままこん)とも読む。

所謂女系家長制で、子供は特別の事情がない限り母親の家で育てられ、父親との関係は薄い。

この「妻問婚(つまどいこん)」の別の呼び名が「夜這い」の語源で、動詞「呼ばふ」の連用形「呼ばひ、が名詞化した語」と言うのが定説で、「夜這い」と書くのは当て字である。

「呼ばひ」は上代から見られる語で、本来、男性が女性の許に通い、求婚の呼びかけをする「妻問婚」事を意味した。

この求婚の呼びかけ、今ほど厳密なものでなく、「唯の口説き」と区別は付き難い。

当時は男性側に、「多妻・重婚」が多かった。
そしてそれがさして批難されない社会風土だったのだ。

勿論、この「呼ばう」の場合、女性が呼ぶのであるからお相手の選択権は呼ぶ方の女性にあった。

そして、気分次第で呼ぶ相手が違っても、別段不思議な事では無かった。

つまり女系主体の子孫継続の形態である。

これはその時代の合意であり、現在の倫理観とは大きく違うが、現在の考え方はその形式の一つに過ぎず、絶対的なものではない。

貴族・氏族社会では、家長が女性で「よばう形」で男性を寝屋に引き入れる習慣・「よばひ(夜這い)制度」は、虚弱精子劣性遺伝に苦しめられていた古墳時代から平安初期の貴族・氏族社会では、家系を後世に繋ぐ手段として有効だった。

そしてこの妻問婚(つまどいこん)の「よばう形」が無くなり、女性が家に嫁ぐ形に成った平安中期くらいから、今まで「よばひ(夜這い)制度」が塗布していた問題が噴出し、貴族・氏族社会で「養子のやり取り」が頻繁に行われる様に成ったのは皮肉である。

その後この問題の合理的な解決として考えられたのは、祭りの晩の神からの授かりもので、よそ様の種を頂いて自分の子として育てるには、性交相手は顔も判らぬ見ず知らずで性交場所は暗闇が良い。

やがて、後発で入ってきた渡来人や経典の影響で、父系の血筋を繋ぐ貴族社会から、徐々に「嫁入り婚」が支配的になり「妻問婚が、不道徳なもの」と考えられる様になった。

当時は照明が発達していないから昼間働き、「夜、性行為をする」イメージが定着していた為、「夜這い」の文字が当てられた。

時代が下がり、「夜這い」の字が当てられて以降、求婚の呼びかけの意味は忘れられ、「男が女の寝床に忍び込む意味」として用いられる様になった。

その性交習慣の名残が、つい五十~八十年前まで密かに村里に生きていた。

調和を好む民社会の村落に於いて村人の結び付きの手段で有り団結の象徴だが、価値観の違う為政者(支配階級)は認めない。

それで、建前は「一夫一妻制」を取ったが、現実には「夜這い」は、本音の部分で村内は公認だった。

詳しくは【私の愛した日本の性文化】を参照。

性文化史関係一覧リスト】をご利用下さい。

◆世界に誇るべき、二千年に及ぶ日本の農・魚民の性文化(共生村社会/きょうせいむらしゃかい)の「共生主義」は、地球を救う平和の知恵である。

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by mmcjiyodan | 2009-09-11 11:38 | Comments(0)  

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