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打ち壊し(うちこわし)

江戸時代末期の千八百六十七年(慶応三年)に始まり翌年まで約十ヶ月続いた「ええじゃないか騒動」は、打ち毀し(うちこわし/打毀)の延長上に発生した貧民の反撃騒動で、当然「ええじゃないか騒動」にも打ち毀し(うちこわし/打毀)は在った。

都市に於ける最初の打ち壊しは、千七百三年(元禄十六年)に長崎で発生し、千七百三十三年(享保十八年)には江戸でも初めて発生した。

打ち毀し(うちこわし/打毀)は、主に都市部に於いて「買占め」などによる物価高騰の原因とされた者に対して貧民が集合して行われる事が多い。

また、百姓一揆に伴って領主の悪政と結びついたとされた特権商人や村役人に対して行われる事も在った。

打ち毀し(うちこわし/打毀)は、多勢での暴動だから確かに無法状態ではあるが、抜け目無く違法脱法を行い暴利を貪る者に対する「生存権の行使」と言う側面を持つ故に、まぁ近頃多発する八つ当たり的な無差別殺傷事件を個人的に起こす輩よりも、原因を特定してのその行為を単純に評価はできない。

つまり政治権力と癒着した商人が相場の上昇を期待して売り惜しみをし、暴利を貪る所に大勢の貧民の怒りから打ち毀し(うちこわし)は発生した。

打ち毀し(うちこわし/打毀)とは、江戸時代の民衆運動の形態の内、不正を働いたと見做(みな)された者の家屋などに狙いを絞って破壊する貧民の反撃行為の事で、一見無秩序に思えるが到って秩序の取れた行動である。

家財の略奪なども行われたが、一方で正当な制裁行為である事を主張する為に家屋の破壊だけにとどめ略奪や放火は厳に戒められた事例も多く知られている。

それ以後も飢饉や政情不安などによりしばしば発生し、とくに物価が急に上がった幕末にかけて増加し、倒幕運動に拍車が掛かったのも事実だった。

世直しは貧民の反撃であり、過去には「打ち壊し」と言う名称で暫し自然発生的に起こり、実は太平洋戦争終戦直後の混乱期まで、「米よこせ騒動」として資産家ターゲットに続いた事実がある。

打ち毀し(うちこわし)は違法行為であるが生存権を賭けての貧民層の民衆の蜂起であり、歴史的事実として格差社会が進行すれば現代でも充分にその可能性を秘めている。

芝居の台詞に「世に盗人の種は尽きまじ。」と言うのがあるが「悪徳商人の種は尽きまじ。」も同じ事である。

昔なら打ち毀し(うちこわし)もある買占め不正を米国式の「資本競争原理主義」と言う名の下で「マネーゲーム」を容認し、善良な生産活動をも阻害するような現代の手法を果たして正統な経済活動と言えるのだろうか?

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皇統と鵺の影人
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by mmcjiyodan | 2009-12-19 17:06 | Comments(0)  

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