伊豆市・修善寺と独鈷の湯の由来

伊豆市・修善寺は、伊豆半島の中央を南から北に流れる一級河川・狩野川の中上流域、旧伊豆の国(いずのくに)・中央に位置する山間平野に開けた町である。

日本の古代史に多くの謎を放っているのがこの伊豆半島・伊豆の国(いずのくに)であり、多くの歴史的舞台に成ってもいる。

平安初期の八百六年(大同一年)、唐から帰国し、帰国して十年後に高野山(和歌山県)に真言宗・総本山金剛峰寺を開山する。

金剛峯寺(こんごうぶじ)は、和歌山県伊都郡高野町高野山にある空海(弘法大師)が開山した高野山・真言宗・総本山の寺院である。

高野山は、和歌山県北部、周囲を千メートル級の山々に囲まれた標高約八百メートルの平坦地に位置し、百ヶ寺以上の寺院が密集する他に例を見ない宗教都市の姿を持っている。

空海(弘法大師)が若い時に修行した事のある山に真言密教の道場を設立する事を嵯峨天皇に願い出て、高野山の地を賜ったのは八百十六年(弘仁七年)の事である。

その空海(弘法大師)は高野山・総本山の開山より早く、帰国翌年の八百七年(大同二年)に早くも伊豆半島中心の桂谷に桂谷山寺(けいこくさんじ/後の修禅寺(しゅぜんじ))を開基する。

桂谷山寺(けいこくさんじ)は、伊豆の国(いずのくに)の修善寺温泉発祥の寺で、温泉郷の中心にある。

この温泉、伝承に拠ると空海(弘法大師)が「独鈷(とっこ)の湯を発見した事から始まった」となっているが、恐らく山岳資源調査に長けた修験導師の活躍に拠るのであろう。

この独鈷(とっこ)は仏法の法具である。正式には、独鈷杵(とっこしょ)と言う。

本来、独鈷杵(とっこしょ)は金剛杵(ヴァジュラ・・こんごうしょ)とも呼ばれ、守護神の金剛神(ヘラクレス)が手にしていた。

人間の心の中の悪しき煩悩を撃ち砕き、本来の人間性を引き出す為の法具である。

元の形状は細い鉄アレーの様な物で、アレーの球形にあたる部分の両側が杵(きね)の形を成し、真ん中を握る形状をしていた。

その鉄アレーの杵(きね)状の両側部分の杵(きね)を、インドに在った武器、「槍の鉾先」につけ替えたのが独鈷杵(とっこしょ)である。

独鈷杵(とっこしょ)がインドから中国に伝わる間に装飾が施され、密教的呪術の意味合いをもち、修験密教僧を現す為の法具となった。

弘法大師自身も布教と護身を兼ねて、独鈷杵(とっこしょ)を携えていた。

弘法大師が、この法具・独鈷杵(とっこしょ)を岩に振り下した処に「温泉が湧いた。」と言う伝承が伊豆国(静岡県)修善寺温泉に残って「独鈷(とっこ)の湯」と呼ばれている。

冷静に見ると、高僧の奇蹟は信仰を集める為の陰陽修験の仕事で、演出された風説の流布である。

勿論、湯治と言う治療効果のあるものと、信仰上の奇跡を結び付ける手段である。

後に修善寺(注・寺の方はゼンの字が禅の修禅寺が正)と呼ばれるこの地は、当時は地名が桂谷と呼ばれていた処から、真言宗の桂谷山寺といわれる格式の高い寺だった。

「延喜式」に於いて、「伊豆国禅院一千束と記された」としている。

何故、空海(弘法大師)が高野山に金剛峰寺を開山した直後に、伊豆半島中心の地「桂谷」に桂谷山寺の開基を急いだのか?

そこが、これから記述する「田京」と言う謎の都を有する日本史上特別の土地だったからである。

温泉やそれに伴って採れる鉱物を捜すのは政府広報活動を目的とした修験行脚(しゅげんあんぎゃ)の為の科学知識で、修験鉱山師の技でもある。

その修験行脚(あんぎゃ)から妙見、薬師、呪術、芸能などが全国に広まった。

民間伝承の多くはこうした修験者、鉱山師たちの喧伝により民間に浸透したのだが、どうした訳か、全国に弘法大師(空海)が発見したとされる温泉が無数にある。

これは在り得ない。

何故ならこれが異常に数が多いので、弘法大師(空海)の名声を高める為の修験組織の「策略的喧伝」と考えられ、また温泉発見伝承は修験組織に拠る金鉱探査事業の隠れ蓑だった可能性が高い。

詳細は【葛城ミステリーと伊豆の国=伊都国(いとこく)説】に飛ぶ。

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by mmcjiyodan | 2010-01-03 10:18 | Comments(0)  

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