徳川幕府倒幕の隠れた要因・血統主義の崩壊

江戸幕府・徳川家の倒幕に到る要因は安政大地震に拠る政情不安や米国ペリーの来航に象徴される外圧など複合的なものだが、隠れた大きな要因の一つは、虚弱精子劣性遺伝に拠って氏族血統至上主義が根底から揺らぎ、その現実性が薄らいで来た事にある。

例えば幕末に功績を残した勝海舟の例を見ると、曽祖父・銀一は高利貸し(盲人に許されていた)で成功してその子(祖父)が御家人株を買い、男谷家を興した。

男谷平蔵の三男・小吉(海舟の父)が、小普請組と言う小身無役の旗本・勝家に養子に出され、勝麟太郎(海舟)の父・勝小吉が誕生する経緯である。

この侍株の売買の背景には、明らかに虚弱精子劣性遺伝に拠る男系継嗣の断絶が在り、氏族の血統至上主義が困難に成っていた事で、土佐の坂本龍馬の家も武市瑞山(半平太)の家も金で士分を買っているから半分はコンプレックスだが半分は氏族の血統至上主義に懐疑的だった。

この虚弱精子劣性遺伝、大名家で言えば幕末の四賢侯(ばくまつのしけんこう)の一人宇和島伊達藩八代藩主・伊達宗城(だてむねなり)の例を採れば、宇和島藩五代藩主・伊達村候の次男(宗城祖父)が旗本・山口家に養嗣子で入り、孫の宗城が血縁に拠る救済措置として便宜上仮養子とした。

その後当代藩主・宗紀に中々男系継嗣が恵まれなかった事から、宇和島伊達藩存続の為に伊達宗城(だてむねなり)が藩主の地位を得ている。

同じ四賢候の一人と並び称される土佐藩十五代藩主・山内容堂/豊信(やまうちようどう/とよしげ)にした所で、土佐藩連枝(分家)の山内南家(知行千五百石)当主・山内豊著(十二代藩主・山内豊資の弟)の長男から山内宗家の断絶危機を回避する為に藩主に着いている。

そもそも安政の大獄に発展したその四賢候が推す一橋慶喜と井伊直弼が推す紀州藩主・徳川慶福(十四代将軍・家茂)の跡継ぎ争いも、十三代将軍・家定が男系継嗣に恵まれなかった事が原因であり、血統至上主義そのものが「誤魔化しの継ぎ接ぎ状態(つぎはぎじょうたい)」と言う惨状だった。

そうなると体制としての上下関係は仕方なく認めても、先祖伝来の君臣の恩義など双方に無いのだから君臣の武士道精神など、根底に在るべきものを失っていて当然だった。

つまり上から下まで血統の権威そのものが便宜上の建前に成りつつあり、血統の権威に対する忠誠心は希薄と成って氏族社会は転機を迎えていた。

その歴史的転換期に台頭した連中が下士上がりで、何しろ血統至上主義そのものが「誤魔化しの継ぎ接ぎ状態(つぎはぎじょうたい)」である事を充分に承知している連中である。

故にその血統至上主義に懐疑的な連中が、密かに正統南朝の血筋を掘り起こして「建前だけを採った朝廷革命」を仕掛けたのではないだろうか?

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皇統と鵺の影人
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by mmcjiyodan | 2010-02-09 01:21 | Comments(0)  

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