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山鯨(やまくじら)とコラーゲン

山鯨(やまくじら)とは猪(イノシシ)の事である。

この山鯨の名称は、仏教の影響で四足動物の殺生が禁じられた日本に於いて獣肉食が禁忌とされた時代も、山間部などでは便宜上「山鯨(肉の食感が鯨肉に似ている為)」と称して食されていた名残である。

山鯨(やまくじら)に関しては「薬喰い」の別名からも判るように滋養強壮の食材とされ、白い脂肪に縁どられた赤いイノシシの肉は、切り分けて皿に盛った状態が牡丹(ぼたん)の花のようである事から「牡丹肉」とも言われた。

この山鯨に代表される信仰上「獣肉食が禁忌」とされた日本の食文化は、実は日本人の身体の発達と寿命に大きな影響を与え、つい六十年前の太平洋戦争敗戦以前の日本人は平均的に身体が小さく寿命は短命で在った。

この食生活、明治維新の文明開化から食肉習慣が徐々に育ったが、太平洋戦争敗戦後に漸く食肉文化が花開き昭和末期から平成生まれにかけての日本人の体格は格段に向上した。

対して、唯一日本本土とは違う食文化が育った沖縄(琉球国)では、「沖縄と言えば豚肉料理」」と言われるくらい豚肉を多様に調理して食する文化が定着し、日本有数の美肌と長寿の県として現在を誇っている。

この沖縄(琉球国)の食生活習慣に拠る豚肉食の効用が、コラーゲン (独語: Kollagen、英語: Collagen)の摂取に拠るもので在った。

コラーゲン は、真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつで、多細胞動物の細胞外基質(細胞外マトリクス)の主成分で、人の体内に存在しているコラーゲンの総量は多く全タンパク質のほぼ三十パーセントを占めている。

コラーゲンはゼラチンの原料であり、化粧品、医薬品などにも様々に用いられ、人体はコラーゲンを摂取する事でコラーゲンの新陳代謝が良くなり、「再度コラーゲンとして合成される」と言う事も判って来ている。

近頃では、美容に於いて効果や効能がコラーゲンにある事は良く知られているが、コラーゲンは身体を構成する上でとても重要な働きをしてくれ、臓器などを形成し、支え、結合する働きを持つ。

特に健康維持の点でコラーゲンの働きは重要で、体に必要な物質を補給したり不要なものを運んだりと、生きて行く為に欠かせない全身に張り巡らされた血管はコラーゲンがその維持を担っている。

血管は細かい傷を絶えず生じているもので、コラーゲンが不足するとこの傷口の修復が上手く行かず、傷付いたままだとそこから血液中のコレステロールなどが侵入し易くなり、それが積み重なると血管を圧迫しそこにカルシウムなどが重なって固まり血管はもろく壊れや易くなるのである。

コラーゲンが不足し血管が丈夫で健康でなければ身体に脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの生命に関わる疾患を引き起こす異常が起こり生命まで脅かされる結果になる。

ここで山鯨(やまくじら)を取り上げたのは、生き物の生命を慈愛する信仰上の精神と人間の現世利益が「必ずしも一致しない」と言う事で、仏教の獣肉食禁忌の教えが日本人の身体の発達と寿命に「大きな影響を与えていた時代が在った」と言う事実である。

勿論、生き物の生命を慈愛する精神は間違いではなく、これはどちらに目を向けるかの軸足の問題で、正面では正しい正論にも側面では「その正論に拠る弊害も起こる可能性がある」と言う事で、信仰にも政治思想にもその危険は絶えず孕んでいるから妄信しない事である。

獣肉食禁忌の教え・参考【稲荷神社(いなりじんじゃ・おきつねさん)】に飛ぶ。

第一巻】に飛ぶ。
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by mmcjiyodan | 2010-02-11 01:00 | Comments(0)  

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