従軍慰安婦問題(じゅうぐんいあんふもんだい)・(一)

戦前戦中の負の遺産に「従軍慰安婦問題」が在る。

従軍慰安婦?

この名称「従軍慰安婦」は、戦時中に娼婦として軍に同行していた女性が補償を求めて訴えを起こした事から、戦後に後追いで名付けられたものである。

歴史的背景を考えない歴史認識とは何だろうか?

戦前から太平洋戦争当時まで、【娼婦(館)・女郎(屋)】と言う物が存在した。

少なくとも当時は「公娼制度が社会合意されていた」と言うその肝心な歴史的視点を忘れ、インテリジェンスに欠ける感情論だけでこの問題を論じて良いものだろうか?

近年、韓国の政治指導者が公式には「従軍慰安婦と言う言葉は日本に無い」にも拘(かか)わらず、国内での人気維持の為に従軍慰安婦問題を未だに「解決すべき対日問題」としてあげる。

だが、これは「歴史的経緯」と言う経時的な倫理感を伴う事柄で、単純に倫理問題とは考えられない事柄である。

従ってこれ(彼らが言う所の従軍慰安婦)を、「好太王顕彰碑/広開土王顕彰碑」の碑文解釈と同様の間違った現代解釈や経時的要素を勘案しない倫理観で、日本攻撃の材料にすべき物ではない。

李氏朝鮮王朝は日本同様に欧米諸国の圧力を受け、近代化を急ぎ国号を大韓、国王を皇帝と改め「大韓帝国」と体制を改めた。

しかし当時、まだ国内体制としての「両班(ヤンバン・特権貴族階級)制度」は残っていて、つまり身分制度としての「奴婢(ぬひ)/奴(ぬ)が男性奴隷、婢(ひ)が女性奴隷」も存在した。

当然ながら隷属的に支配されていて、女性奴隷・婢(ひ)は仕事をさせながら持ち主の慰め者として扱われた。

また、ヘルス嬢的な要素を含む「医女(イニョ)」や芸妓を兼業とする娼婦の「妓生(キーセン)」など、王室や両班(ヤンバン・特権貴族階級)を含む奴婢(ぬひ)習俗として永い事存在していた。

千九百十年、朝鮮半島の国・「大韓帝国」は日本との間で「日韓併合」を行い李氏朝鮮王朝は滅亡した。

しかしこの日本統治時代も、旧・奴婢(ぬひ)階級に於いて現代とは違う奴婢(ぬひ)習俗の感覚のまま歴史の過渡期として存在しても不思議は無い。

古来多神教自然主義の日本列島の民(大和族)は性におおらかで、性行為は神との共同作業であり新しい命の恵みを授かる「お祭り」と言う神事の文化を持つ国だった。

そうした庶民性文化の歴史的流れがあり、この頃の日本では「公娼」が認められていて、事の善悪は別にして「合法の存在」だった。

所謂、公に許可された売春宿である。

戦前の「公娼制度」は、良くも悪くも社会的安全弁に成って居て、性犯罪の防止効果は勿論、経済困窮に対する一つの救済制度の側面も持っていた。

日本政府は、建前とは別に本音の「必要悪」と考えて「公娼制度」を温存する現実的な方策を採っていた。

当時の「日本の現状は」と言えば、予算の多くが軍事費に回される軍事大国を標榜し、為に【軍部と結託した財閥】に富が集中して地方経済は貧困にあえいでいた。

蛇足ながら、これは最近の国際競争力のお題目に拠り【政府・官僚と結託した大企業】の富の集中化に酷似していて将来的に恐い話しで有る。

いずれにしても当時の庶民は貧しく、特に農家に現金収入を得る道が無かった。

それで当座の金に困ると「生きる為に、身内を喰わす為に、」田畑を質(しち)に借金をしたり、娘の身を売らざるを得ない境遇の農家が数多く居た。

今でこそ「公娼」と言うと単純に「下劣な職業」と思われ勝だが、果たしてそんなに単純な受け取り方で良いのだろうか?

当時の社会情勢で、米作以外に収入が無かった地方の農村にとって、不作や米価下落に見舞われれば生きては行けない。

そこで娘が「公娼」に身を落として親兄弟の窮状を救った。

これは受け取り様の問題だが、「公娼に身を落として親兄弟を救う」と言う行為は「下劣」ではなく「高尚(こうしょう)」である。

つまり業として行う娼婦行為と「親族を救おう」と言う心情精神とでは、心情精神の方が遥かに重いのである。

それを、「下劣な職業」と見下してかたずけてしまう所に、現在の極端な個人主義社会の病根を見る思いがする。

「時代が違う」と言われる事を承知で言うが、現在の私権主義に害され「自分が大事で親兄弟は二の次」と言う精神よりも、例え身を汚す職業でも親兄弟の為に「公娼」に身を落とす娘の方が「心が高尚(こうしょう)だ」と思うが如何か?

この身を落とす娘の受け入れ先が、【娼婦(館)・女郎(屋)】だったのである。

従軍慰安婦問題(じゅうぐんいあんふもんだい)・(二)】へ続く。

詳しくは【従軍慰安婦】へ飛ぶ。

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by mmcjiyodan | 2010-05-06 23:59 | Comments(0)  

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