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京極高次(きょうごくたかつぐ)(二)

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京極高次(きょうごくたかつぐ)が、竜子(きょうごくりゅうこ・たつこ/松の丸/京極殿)や妻・の「尻の七光(閨閥)・蛍大名」の汚名を返上したのは関が原の合戦である。

天下人・豊臣秀吉が亡き後の千六百年(慶長五年)、徳川家康石田三成の対立が深まっていた。

会津の上杉景勝を討つべく大坂を発った家康は翌々日の六月十八日に大津城へと立ち寄り、高次は家康から上杉征伐の間の事を頼まれ、弟の京極高知と家臣の山田大炊を家康の軍勢に伴わせる。

弟の京極高知は当初から秀吉に仕え、千五百九十一年(天正十九年)に近江国蒲生郡五千石、千五百九十三年(文禄二年)に信濃伊那郡六万石、翌年には十万石に加増されている。

京極高知は、兄・高次の大津城六万石より禄高は大きかったが、秀吉の死後は兄・高次の与力大名として兄の家老・山田大炊とともに徳川家康に従い東北に出兵する。

一方、石田三成も家康を討つべく諸大名を誘っており、高次は氏家行広と朽木元綱から三成の西軍への加勢を求められる。

これに対して家康の東軍からも再三の書状により大津城の堅守を頼まれた高次は、大津城の守りが弱い事から一旦は西軍へ属する事を決め、大坂へ嫡子の熊麿(くままろ/京極忠高)を人質として送り大津城を訪れた三成と酒を酌み交わす。

そして関ヶ原への出陣に備えつつ、西軍の動向を東軍・徳川家康に伝えている。

イヨイヨ大阪方西軍が家康討伐の兵を挙げた九月一日、高次は西軍と共に大津城を発ち翌二日には越前の東野へと至るが、東野から海津を経て船で大津城へと軍勢を引き返す。

更に三日には大津城に兵を集めて兵糧を運び込み、浅井三姉妹の長女・淀殿の妹である二女・初(常高院/高次の正室)とともに籠城し西軍を抑える旨を家康の重臣である井伊直政に伝える。

京極高次の裏切りは西軍の立花宗茂により大坂へと伝えられ、城近くの逢坂関に居た毛利元康(西軍総大将・毛利輝元の叔父)軍が大津の町へと攻め寄せ、さらに立花宗茂軍がこれに加わる。

七日に成ると、大津城への西軍の寄せ手は一万五千ともその倍以上とも言われる数に増し包囲攻撃を開始したが、高次は城を死守し、容易に城攻めは捗(はかど)らず、城にむけ大砲が打ち込まれる。

十一日夜、家臣の山田大炊、赤尾伊豆らは寄せ手に夜襲をかけ戦果を得るが、翌十二日に堀は埋められ、十三日には総攻撃を受け、高次自身も応戦するが二ヶ所に槍傷を受け、三の丸、続いて二の丸が落ちる。

戦況絶望的な中、浅井三姉妹の長女・淀殿の妹である二女・初(常高院)が篭城するも在り、十四日には西軍拠り和平の使者が送られるが高次は拒否した。

しかし高次は、亡き秀吉の正室・北政所(木下ねね/おね/高台院)の使者・高台院付きの筆頭上臈孝蔵主(こうぞうす)の説得を受け、京極家老臣・黒田伊豫の説得もあり夜になって降伏した。

十五日に成って朝には、城に近い園城寺で剃髪し七十人程の兵と共に宇治へと去り、その高次は後に紀伊に向かい高野山に入った。
漸く大津城を開城させた西軍だったが、その十五日朝には関ヶ原の戦いが始まっており、正午過ぎには西軍が総崩れとなった為、結局高次の篭城により大足止めされた毛利元康および立花宗茂らの大軍勢は関ヶ原に参陣する事ができなかった。

関ヶ原の戦いの後、徳川家康は高次の大津城篭城戦の功績を高く評価し、高次は井伊直政からの使者を受け早々に高野山を下りる様に伝えられる。

始めはこれを断った高次だが、更に甲賀組差配・山岡道阿弥(やまおかどうあみ/景友・かげとも)を送られ、それに弟の高知も加わった説得を受けて下山して大坂で家康に会い、若狭一国八万五千石へ加増転封される。

京極高次(きょうごくたかつぐ)は、この千六百年(慶長五年)関が原合戦の年十月に領国・若狭小浜に入り、翌年には近江高島郡の内七千石余りが加増される。

尚、弟・高知は、関ヶ原の戦いで最前線で抜群の功をあげ、丹後守を称することを許されて丹後国一国・十二万三千石を与えられ国持大名となっている。

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by mmcjiyodan | 2010-06-13 15:24 | Comments(0)  

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