寺子屋・私学校とリテラシー(識字力/情報理解活用力)

江戸末期の日本人総体のリテラシー(識字力/情報理解活用力)は、庶民の寺子屋と武士の藩校・私学校が充実して教育を行っていたからであるが、そのリテラシー(識字力/情報理解活用力)能力を持つ国民比率は総体の七十パーセントに昇る。

つまり江戸期当時の日本は、世界的にも最高水準のリテラシー(識字力/情報理解活用力)能力を国民が持つ奇跡の国だった。

その影に在った向学心は、この物語で前述のごとく神官・僧・工商人の前身は姓(かばね)を有する氏族から発生している関係で、リテラシー(識字力/情報理解活用力)に対するモチベーション(動機付け/やる気)は高かった。

農漁村部に於いても、縄文人(エミシ族)出自の純粋な農漁業従事民はともかく、百姓の語源でも判る通り百姓と呼ばれる農漁村部の指導階級は元は姓(かばね)を有した事からリテラシー(識字力/情報理解活用力)に対するモチベーション(動機付け/やる気)は高かった。

当然ながら平安期以降の日本は、縄文人(エミシ族)出自の民と有姓階層の工商人や農漁村部の指導階級・百姓との血的融合が進んで境目が壊れて行き、日本全体の向学心が向上して庶民の学び舎である寺子屋が繁盛した。

武士の藩校は藩内の家臣教育の為だが、出世に繋がる事からモチベーション(動機付け/やる気)は高く、学ぶ事で知識欲を刺激して向学心は更に燃え上がった。

このリテラシー(識字力/情報理解活用力)の高さが、黒船の到来で始まった欧米列強の圧力の中で植民地化されなかった要因でもあり、やがて起こった明治維新にも発展した。

反対に世界的傾向では、権力階層が庶民に教育の場を積極的には与えないで権力基盤を安定させる政策を採る国も多く、為に国が守れず植民地化される要因にも成った。

この辺りの経緯(いきさつ)を簡単に「日本人は優秀な人種である」として、その要因を歴史経緯と結び付けないから日本史に対する理解が広がらないのかも知れない。

いずれにしても江戸末期の日本人は、世界的にも相当学識が高かった事になる。

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by mmcjiyodan | 2010-09-19 17:01 | Comments(0)  

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