山縣有朋(やまがたありとも)その(二)

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千八百六十三年(文久三年)、有朋(ありとも)は高杉晋作の奇兵隊創設とともにこれに参加し頭角を現し後に奇兵隊の軍監となる。

同千八百六十三年(文久三年)年十二月、高杉晋作が教法寺事件の責を負い総督の任を解かれた際には、有朋(ありとも)は三代目総管・赤根武人とともに奇兵隊軍監に就任し、その赤根が出奔した後は事実上実権を握った。

有朋(ありとも)は、千八百六十六年(慶応元年)に奇兵隊四代目総管に就任し、長州征討で復帰した高杉晋作と共に活躍、戊辰戦争では北陸道鎮撫総督・会津征討総督の参謀となった。

明治維新後の千八百六十九年(明治二年)、有朋(ありとも)は維新の功によって賞典禄六百石を賜り、に渡欧し、各国の軍事制度を視察する。

翌年アメリカ経由で帰国した後は暗殺された、大村益次郎の後継として、西郷隆盛の協力を得て軍制改革(徴兵令)を行い、徴兵制を取り入れた。


山県有朋(やまがたありとも)は、維新の十傑と言われた元勲達が岩倉卿を除きほとんど亡き後、日本国軍を整備し「国軍の父」・「日本軍閥の祖」とも称された人物である。

山県有朋は千八百六十九年(明治二年)に渡欧し、各国の軍事制度を視察し、翌明治三年アメリカ経由で帰国する。

山県有朋が、そのヨーロッパ視察でフランスの「民権」に恐れを感じて帰朝していた為、その後、伊藤博文とともに政府の実権を握るようになって「民権」の制御を思考する。

そこで山県を中心に考え出されたのが「天皇の神格化」であり、その為につくられたのが「軍人勅諭」や「教育勅語」である。


千八百七十二年(明治五年)二月、有朋(ありとも)は中将・陸軍大輔に就任して軍の頂点に立つ。

その年有朋(ありとも)は、いわゆる山城屋事件で陸軍出入りの政商・山城屋和助に陸軍の公金を無担保融資して焦げ付かせる。

山城屋の証拠隠滅工作により有朋(ありとも)に司法の追及は及ばなかったが、千八百七十三年(明治六年)四月に責任を取る形で陸軍大輔を辞任する。

しかし他に有朋(ありとも)に代わり得る人材がなく、二ヵ月後の六月に有朋(ありとも)は陸軍卿となり、参謀本部の設置、軍人勅諭の制定に関わっている。

明治新政府では軍政家として手腕をふるい、日本陸軍の基礎を築いて有朋(ありとも)は「国軍の父」とも称されるようになった。

千八百七十七年(明治十年)の西南戦争では、有朋(ありとも)は参軍(指揮資格)として官軍の事実上の総指揮を執り、錬度や士気で優る薩軍に対し物量で対抗して鎮圧した。

有朋(ありとも)は官僚制度の確立にも精力を傾け、門閥や情実だけで官僚文官官吏が登用される事の無いように文官試験制度を創設し後進を育成したが、この辺りは自らの出自と松陰先生門下生の看板を後進に与える思い入れを感じる。

山縣有朋(やまがたありとも)が軍部・政官界に築いた幅広い人脈は「山県系」「山県閥」などと称され、晩年も陸軍のみならず政官界の大御所、「元老中の元老」として隠然たる影響力を保ち、「日本軍閥の祖」の異名をとった。

有朋(ありとも)は、伊藤博文と並び明治維新の変動期に低い出自から栄達を遂げた代表的人物で、内務大臣、司法大臣、内閣総理大臣、枢密院議長、陸軍参謀総長などを歴任し元老となったが最晩年には権威は大きく失墜し悪評に包まれた最後だった。

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by mmcjiyodan | 2010-10-15 00:19 | Comments(0)  

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