万葉集(まんようしゅう)・万葉仮名(まんようかな)と大伴家持(おおとものやかもち)
この歌集「万葉集」は日本に現存する最古の和歌集で、大王(おおきみ/天皇)、貴族、下級官人(かきゅかんじん)、防人(さきもり)などさまざまな身分の人間が詠んだ歌を四千五百首以上も集めて編まれたものである。
「万葉集」は飛鳥期から平安中期以前の作品の集大成であるにも関わらず中期より前の文献に無く、中期の頃から史料に見えるようになった。
この平安中期(七百五十年代)の頃、万葉集選者とみなされている大伴家持(おおとものやかもち)が権力闘争に翻弄されながらも生きていた。
万葉集選者とみなされている中納言・大伴家持(おおとものやかもち)は、言わずと知れた古代豪族・大伴氏出自の高級貴族である。
家持(やかもち)は、三十六歌仙の一人と並び称される奈良時代の貴族・歌人で、大納言・大伴旅人(おおとものたびと)の子であるが、万葉集作品の凡そ一割が家持(やかもち)作である事から万葉集選者とみなされている。
当初「万葉集」は公的なものではなく、家持(やかもち)が寄せ集めた私的な編集収蔵物だったものが、「没後二十年以上経って世に出た」もので平安中期より前の文献に無く、中期の頃から史料に見えるようになった経緯が在る。
編纂された歌は、表意的に漢字で表したもの、表音的に漢字で表したもの、表意と表音とを併せたもの、文字を使っていないものなどがあり多種多様である。
歌集「万葉集」は全文が漢字で書かれており、漢文の体裁をなしているが歌は日本語の語順で書かれていて、編纂された頃にはまだ仮名文字は作られていなかったので、万葉仮名とよばれる独特の表記法「万葉仮名」を用いた。
つまり「万葉仮名」は、漢字の意味とは関係なく漢字の音訓だけを借用して日本語を表記しようとしたもので、その意味では漢字を用いながらも、日本人が日本人の為に使った最初の文字と言える。
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