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狗奴国(くなくに)

中華帝国の魏書に在るのみで日本の史書に記載が無い卑弥呼邪馬台国の事を、知らない日本人は、ほぼ居ない。

だが、日本の史書とされる古事記日本書紀に在るスサノウ(須佐王)の狗奴国(くなくに)はかなり知名度が低い。

魏志倭人伝に記載された国々で王の存在が書かれているのは、卑弥呼邪馬台国スサノウの狗奴国・葛城氏伊都国の三っの国だけで、つまりこの三っの国が当時の日本列島に於いて広域・有力な王国である可能性が強い。

日本列島に渡来した呉族系海洋民族が九州北部で奴国(なこく)を造る。

その奴国(なこく)が、渡来系ながら部族が違う卑弥呼(比売大神・天照大神)が指導する農耕山岳民族・加羅族(からぞく)邪馬台国(やまたいこく)に一時期は圧迫された。

やがて奴国(なこく)は九州南部で勢力を盛り返して、海洋民族国家・狗奴国(くなくに)が成立する。

その狗奴国(くなくに)が勢力を増して九州南部・中国・四国・紀伊半島南部に到る広大な地域を支配し、卑弥呼(比売大神・天照大神)の邪馬台国(やまたいこく)を圧迫する。

この天照大神(あまてらすおおみかみ)須佐王(須佐之男)誓約(うけい)に到る「天の岩戸の宴」への経緯が、二大勢力に分かれて戦った倭国大乱である。

倭国大乱の件は、「卑弥呼系の邪馬台国」と「スサノウ系の狗奴国(くなくに)」が決戦の末に狗奴国が生き残って列島西日本を統一・神武朝を打ち立てた経緯である。

この海洋民族の王がスサノオ(須佐之男/須佐王)で、やがて両民族和合の為の誓約(うけい)に到って両者が統一を為し、日本列島の西半分が神武朝・大和朝廷の基礎と成った。

つまり天の岩戸伝説は、構築された誓約(うけい)神話なのである。

勿論その誓約(うけい)神話の中の物語に登場する天照大神(比売大神・卑弥呼)やスサノオ(須佐之男/須佐王)は両部族の神格を持った象徴である。

この一時は卑弥呼(比売大神・天照大神)が指導する農耕山岳民族・加羅族(からぞく)の邪馬台国(やまたいこく)と西日本を二分した呉族系海洋民族の狗奴国(くなくに)の名残は、織田信長の正しい出自・忌部氏(いんべうじ)物部氏、そして賀茂葛城氏などの古代豪族として残った。

神社も呉族系海洋民族の主神・事代主神明神社(みょうじんしや)綿津海神社(わたつうみじんじゃ=渡つ海)が目立っている。

「明神(みょうじん)」とは、神は仮の姿ではなく「明らかな姿をもって現れている」と言う意味であり、日本神道の神の称号の一つで天皇を指す場合には特に「あきつみかみ=明神」と読む。

そして京都の上賀茂神社の境内を流れる「ならの小川」は、境内を出ると明神川と名を変える事から、つまり上賀茂神社も上賀茂明神なのである。

例えば、織田信長・織田氏の出自とされる越前国織田庄・剣神社(つるぎじんじゃ)は別名を織田明神社とされる明神様である。

また、織田信長が今川義元(いまがわよしもと)桶狭間の合戦で破った時「戦勝祈願」をした尾張一ノ宮・熱田神宮も別名は熱田明神社である。

実は葛城ミステリー三島大社(三島明神)も、江戸の守り神の一社・神田明神も、同じ事代主神(賀茂の神)を主神とするもので、海彦伝説呉族系神が現れたものである。

この呉族系海洋民族国家・狗奴国(くなくに)と言う国名を良く見てもらえば一目瞭然で、大和朝廷が進めた修験道と狗奴国(くなくに)は大きく関わりがある。

そして伊豆七島から伊豆半島に起こった同じ呉族系海洋民族国家・伊都国(いとこく)が合流し、その指導者・賀茂葛城一族が大和朝廷の重席を担いながら、修験道の指導者となる。

修験道のイメージシンボルは天狗=(てんのいぬ)であり、統治者に都合が良い伝承を振りまいた修験者の目的だった天狗修験道の別名を「犬神様(いぬがみさま)」と言う。

我輩が指摘する「記紀(古事記日本書紀)神話」など、為政者の権威の為になる情報操作は、ちょうど現代の「インターネットに拠る権威の崩壊」と真逆の位置に在ると理解して欲しい。

つまり現代のインターネット社会が、権威の為の情報操作を困難にして独裁が難しく成るだけに、当時の修験者に拠る「天孫降臨伝説」を紛れ込ませた「記紀神話」の流布は効果的だったに違いない。

特別別記事【日本人の祖先は何処から来たのか?(四)邪馬台国と狗奴国】に飛ぶ。

関連小論・【神武東遷物語・神話顛末記】を参照下さい。

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by mmcjiyodan | 2011-09-30 17:40 | Comments(1)  

Commented by 菊池秀夫(久々知武) at 2014-04-04 07:11 x
はじめまして

『隼人族呉人説』『邪馬台国と狗奴国と鉄』『古事記伝説』の筆者です。貴殿のページはかなり前から注目してました。
今度、私の「九州の歴史と文化を楽しむ会」で講演していただけませんか。

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