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延喜式(えんぎしき)・「式内社」

延喜式(えんぎしき)・「式内社」とは、平安時代中期に編纂された格式(律令の施行細則)で、弘仁(こうにん)格式、貞観(じょうがん)格式、延喜(えんぎ)の三代格式の内の一つである。

三代格式は律令官制に従い、全五十巻、約三千三百条からなる格式(きゃくしき/律令の補助法令の総称)の取り決めである。

第一巻から十巻までは神祇官(祭祀を司る/じんぎかん、かみづかさ、かんづかさ)関係の式、第十一巻から四十巻までは太政官(だいじょうかん、おおいまつりごとのつかさ)八省関係の式、第四十一巻から四十九巻はその他の官司関係の式、第五十巻は雑式の順となっている。

なお、弘仁・貞観・延喜とは、それぞれの格式が編纂を開始された年代の元号で、実際の完成には時間がかかっている。

弘仁格式は嵯峨天皇(さがてんのう/第五十二代)が藤原冬嗣に、貞観格式は清和天皇(第五十六代)が藤原氏宗に、延喜格式は醍醐天皇(だいごてんのう/第六十代)が藤原時平に、それぞれ命じて編纂させたものである。

但し今日では、三代格式の内ほぼ完全な形で残っているのは延喜式だけであり、かつ細かな事柄まで規定されている事から、古代史の研究では重要な文献となっている。

延喜式(えんぎしき)は、平安期の九百五年(延喜五年)、醍醐天皇(だいごてんのう/第六十代)の命により藤原時平らが編纂を始め、時平の死後は藤原忠平が編纂に当たり、九百二十七年(延長五年)に一応完成し、その後も改訂が加えられ四十年後の九百六十七年(康保四年)より施行された。

現代に伝えられる神祇官関係の式が延喜式(えんぎしき)で、第八巻には祝詞が掲載されている。

第九巻及び十巻は神名帳(神社の一覧表)となっていて、祈年祭奉幣を受けるべき二千八百六十一社の神社が記載されている。

延喜式神名帳に記載のある神社を一般に「式内社」と言って社格の一つとされ、当時朝廷から重要視された神社である事を示しているが、消滅したり不明となっている神社も多い。

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皇統と鵺の影人

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by mmcjiyodan | 2012-04-06 15:27  

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