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大和民族(ヤマト民族/日本人)の成立過程

樺太から来た原人に始まり、稲作縄文人渡来系と縄文人が混血した弥生人と幾つもの段階を経て、日本列島で出会った多くの部族が、大和民族(ヤマト民族/日本人)として成立する過程は、命を繋ぎながら混血の道を辿った事である。

そして時の二大勢力、渡来系・加羅族(からぞく/農耕山岳民族)の象徴・天照大神(あまてらすおおみかみ)と渡来系・呉族(ごぞく/海洋民族)の象徴・須佐之男命(スサノウノミコト)に拠る民族和合の宴・天岩戸伝説が生まれる。

つまり多くの部族が大和合して大和国(ヤマトの国)を創るには、天照大神(あまてらすおおみかみ)と須佐之男命(スサノウノミコト)との誓約神話に象徴される平和の為の神事(呪詛)が必要だった。

天照大神(あまてらすおおみかみ)が、隠れ籠もってしまった天岩戸を「天手力男(あめのたじからお)の命」がこじ開ける時に、天照大神が「何事か?」と、覗き見の隙間を開けさせたのが、この「神楽(かぐら)の始まり」と聞く。
その、岩戸に隙間を開けさせる歴史的きっかけになった神楽の原型は、「天宇受売命(あめのうずめのみこと)の胸も女陰も露わなストリップダンス」、と言われている。

天宇受売命(あめのうずめのみこと)は、天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸(天石屋戸/あまのいわと)に籠った時に、岩戸の前で踊った女神で、「宇受(うずめ)」は「かんざし」の意で、髪飾りをして神祭り(神楽舞)をする女神、更には「神憑った(かみがかった)女性の神格化を示す」とされている。

列島の民(日本人)は、「先住民(原住縄文人原住縄文人(蝦夷/えみし))と渡来系部族の混血だ」と言われていて、天宇受売(アメノウズメ)の夫神・猿田毘古神(サルダヒコガミ)は先住民(縄文人)、后神・天宇受売命(アメノウズメノミコト)は渡来系弥生人だった。

原住縄文人(蝦夷族/えみしぞく)は、遥か太古からの人類繁殖の形態・群れ婚意識が残っていて、それが後世の村落共生社会の性規範として寝宿制度があり、その後中国雲南省付近から遣って来て稲作を伝えた加羅族(からぞく/農耕山岳民族)の習慣・妻問婚(つまどいこん)夜這い(呼ばう)も定着した。

日本列島に於ける単一日本民族の成立過程で起こった経緯が、渡来系の加羅族(からぞく/農耕山岳民族)呉族(ごぞく/海洋民族)原住縄文人(蝦夷/えみし))、三つ巴の多民族の地だった事に拠る部族対立回避の知恵が大和合である。

三つ巴の多民族とは、加羅族(からぞく/農耕山岳民族)系の象徴が邪馬台国卑弥呼(ひみこ)であり、呉族(ごぞく/海洋民族)系の象徴が、神武大王(じんむおおきみ/初代天皇)の祖・スサノウ(須佐王)狗奴国(くなくに)、同じく呉族(ごぞく/海洋民族)系の伊都国の王・葛城氏(賀茂氏)、そして加羅族(からぞく)・呉族(ごぞく)が渡来する以前からの先住民・縄文人(蝦夷族/エミシ族)系の三民族に大別される。

いずれにしても、大和民族(ヤマト民族/日本人)の一部が「約二千年前に摩訶不思議に消滅したヘブライ部族の子孫である 」と言う説も含めて、一大混血民族が大和民族(ヤマト民族/日本人)である。
そして三民族の一系、先住民・縄文人(蝦夷族/エミシ族)系の王族が、火の王・アピエの末裔「安倍・阿倍一族である」と言う強力な説がある。

三つ巴の多民族を信仰で一つにまとめ様と考え、役小角(えんのおずぬ)を登用して修験道師を育成し陰陽修験道を全国に広げる試みをしたのが大海人皇子(おおあまのみこ・天武天皇)である。

その陰陽修験道師を更に活用したのが桓武天皇(かんむてんのう)で、この陰陽修験道師の活動が、人身御供伝説を生んだのである。
つまり大和民族(ヤマト民族/日本人)の成立過程の基本的な裏付けは、「他部族・異民族の性交に拠る混血」と言う現実的な事実である。

それでも「大和合の大和国(ヤマトの国)」を認めないのは、古事記日本書紀天孫降臨伝説から皇国史観(こうこくしかん)に到る国家観と民族観に反する事実だからである。

険しくは、小論【大和民族(ヤマト民族/日本人)の成立過程】を参照下さい。

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by mmcjiyodan | 2012-10-29 03:39  

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