「ほっ」と。キャンペーン

石田三成暗殺未遂事件

本人が大して力を持たない癖に周りに指示を出すと「トラの衣を借りる狐」と揶揄(やゆ)される。

この時代の求心力はあくまでも恩賞としての所領の獲得で、大名を潰してまで再分配するほどの力も、例え関が原で勝利しても、石田三成は豊臣政権の官僚(奉行職)と言うだけ権力の裏付けは無い。

つまり大々名の徳川家康と違い、所領が二十万石(十九万四千石)程度と中堅大名の三成には、恩賞を取り仕切れる絶対的な信用は武将達に無かった。

もっともこの態度は現代の会社組織にも通じる事で、幾ら肩書きが在っても人事権が無ければ部下は恐れないし動かない。

それを三成は、豊臣家の名で同格以上の者にまで強い態度で接して差配しようとする。

人間は、困った事に「信じて居たのに裏切られた」と言う被害者意識を持つが、良く考えて欲しい。

「信じて居た」は、相手に対する一方的な思い込みで、それを持って「裏切られた」と恨むのは「甘えた筋違い」と言うもので、ここで考えて欲しいのは「主体の置き方」である。

即ち一方的に相手を信じて満足するのではなく、「相手に信じて貰える努力をして来たか」と言う事である。

これは夫婦間から仕事仲間までで通じる事だが、例え表面に出さなくても心の内で相手をバカにした時から「裏切られる危険性」は格段に増す。

貴方が嫌いな相手は相手も嫌いが相場である。

以心伝心は「対人関係の基本」で、本人は上手く屋って居る積りでもその本心は態度の端々で相手に伝わるものである。

石田三成の悪い所は、学問は学んで利口になったがそれを絶対視して学問が新しい発想の原点に過ぎない事を忘れていた点である。

なにしろ三成は、小田原平定の支城・忍城(おしじょう)篭城戦で、大将として五倍を越える兵を指揮しながら攻め落とせなかった凡将である。

つまり理屈は合って居ても、世の中に通用し無い事は多々ある。

それでも困った事に、自らを利口と自覚する石田三成は、「何があろうとも相手が悪い」と言う傲慢な人間になっていた事である。

反面、良く考えて見れば石田三成に人気が無くて当然である。
彼は、豊臣諸大名に高クオリティを要求した。

その手法はワザワザ敵を作るようなもので、当然無骨一辺倒の大多数の現状派は、それを実現する自信の無さも有って反発する。

それを、「彼には人気が無い」と、一言でかたずけてはいささか不憫ではある。

石田三成は、周囲の知恵も無い同僚連中が「這いつくばってでも出世をしよう」としているのを馬鹿にしていた。

無骨で無知な彼らの取り得は、三成には到底出来ない主君・秀吉に人目も憚(はばか)らずゴマをすり、意見具申する事もなくひたすら言う事を聞く事である。

三成に言わせれば、調子が良いだけで中身に誠意は感じられない連中だった。

所が、三成には信じられない事だが世の中は上手く出来ているもので、案外そんな連中が主君に可愛がられて三成と然(さ)して変わらぬ知行地(所領)を得る出世するのだ。

主君・秀吉のそう言うところは三成も苦々しく思っていてが、現実だからし方が無い。

つまり根から正直なのは三成だけで、その調子が良い連中がこの豊臣家存亡を賭けた肝心な時に敵方に廻ったのだから、要は恩義など感じては居ず主君・秀吉への奉公も己の為の処世術だった訳である。

唯、己の才に慢心した石田三成は、同僚の粗(あら)ばかり観ていた。

他人を批判的な目でばかり見ている者は、人間関係を壊し、良い人生は築けない。

当然ながら、そうした悪しき考え方は、言わずとも態度で相手に伝わり、味方を失う。

特に「指導的な立場に立とう」と志す者は、相手の良い所も合わせて評価する度量の心掛けが必要で、その配慮に欠けて批判ばかりして居る者は指導的立場に立った時点で失敗する。

慶長の役の出兵の最中に太閤・秀吉が病死して朝鮮征伐が中止となり、出兵組が引き上げて来ると石田三成が豊臣家を我が物顔で取り仕切っている。

重鎮・前田利家が死去すると、面白くない武断派の武将七名が共に石田三成に対して露骨に敵対を始める。

福島正則加藤清正黒田長政細川忠興加藤嘉明浅野幸長と言うメンバーだが蜂須賀家政藤堂高虎がいずれかと入れかわってる場合がある。

この武断派の武将七名が結託し三成暗殺を計画が三成の大坂屋敷を襲撃して石田三成暗殺未遂事件を起す。

しかし、三成は事前に察知して佐竹義宣の助力を得、大坂から脱出して伏見城内に逃れ、伏見で追っての武将達と睨み合う内に徳川家康の取り成しの為に三成暗殺は失敗する。

しかしながら三成は、この騒動の結果、五奉行の職を解かれて居城・佐和山へ隠居の身となっている。

いずれにしても、石田三成は同僚の恨みを一身に買うが秀才故に敢えて放置してしまう。

この三成の態度が、関が原の合戦大阪の役での豊臣恩顧大名の動向結果になる。

第四巻】に飛ぶ。
皇統と鵺の影人
【このブログの一覧リンク検索リスト】=【日本史検索データ
にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ<=このブログのランキング順位確認できます。クリック願います(ランキング参戦中)。

★未来狂 冗談の公式WEBサイト(こうしきうぇぶさいと)


未来狂冗談のもうひとつの政治評論ブログ「あー頭にくるにほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ<=このブログのランキング順位確認できます。

[PR]

by mmcjiyodan | 2013-05-12 11:42 | Comments(0)  

<< 秀吉の九州征伐 加藤嘉明(かとうよしあき) >>