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シンクロニー(同調行動)

群れ社会を形成して生き延びて来た人類には、「シンクロニー(同調行動)」と言う心理的行動がある。

「シンクロニー(同調行動)」は、「理性(左脳域/計算)」よりも「感性(右脳域/感情)」を主体とした心理的行動である。

元々心理学に於いては、「好感」が「シンクロニー(同調行動)」をもたらせて、恋愛に到るとされる「感性(右脳域/感情)」の心理的行動を指す。

好感を持つと「仕草まで同調する」と言う見解で、心理学上の「シンクロニー(同調行動)」は成立した。


「シンクロニー(同調行動)」が顕著に現れるのが、その時々の「好感」を具現化する国政選挙での国民の投票行動である。

このシンクロニー(同調行動)型の国民の投票行動を、政界やメディアでは「風が吹く」と評する。

マスメディアの取り上げ方に拠ってブーム(熱狂的な人気の対象)が起こり、然したる根拠が無くてもシンクロニー(同調行動)の「風が吹く」のである。

つまり世論操作とシンクロニー(同調行動)は一体的傾向にある。

最近の事例としては小泉郵政選挙の自民党大勝だったり、その後の失望に拠る民主党への政権交代、そして首相の嘘吐きに愛想が尽きた結果安倍自民党の大勝は、国民の「シンクロニー(同調行動)投票行動」と言える。

そうなると政治家は、選挙勝利の要件として大衆の「シンクロニー(同調行動)」を意図的に「好感」を作り出す事になる。

だが、それらの「好感」は勢いだけで、後から大衆が気が付くと「何でシンクロニー(同調行動)したのかも判らない」と言う惨憺たる結果が大半である。


「同じ部族や同じ民族・人種」などの民族的同胞認識からも「シンクロニー(同調行動)」は顕著に現れる。

だからこそ日本列島・大和国の黎明期に、その多部族・多民族が夫々(それぞれ)に部族国家(倭の国々)を造り鼎立していた日本列島を混血に拠って統一し、日本民族が誕生するまでの過程を暗示させている。

日本列島に於ける単一日本民族の成立過程で起こった経緯が、渡来系の加羅族(からぞく/農耕山岳民族)呉族(ごぞく/海洋民族)、そして先住原縄文人(蝦夷/えみし)の、三つ巴の多民族の地だった事に拠る部族対立回避の知恵が大和合である。

三つ巴の多民族とは、加羅族(からぞく/農耕山岳民族)系の象徴が邪馬台国の卑弥呼(ひみこ)であり、呉族(ごぞく/海洋民族)系の象徴が、神武大王(じんむおおきみ/初代天皇)の祖・スサノウ(須佐王)の狗奴国(くなくに)、同じく呉族(ごぞく/海洋民族)系の伊都国の王・葛城氏(賀茂氏)、そして加羅族(からぞく)・呉族(ごぞく)が渡来する以前からの先住民・縄文人(蝦夷族/エミシ族)系の三民族に大別される。

これらの三民族の大和合こそは、天照大神(あまてらすおおみかみ)須佐之男命(スサノウノミコト)の「誓約神話」に象徴される平和の為の神事(呪詛)が「民族のシンクロニー(同調行動)」の為に必要だった。

そして古くは、「古事記」・「日本書紀」の編纂、そして当時の官製メディア・陰陽修験山伏に拠る「記紀神話の流布」も、日本列島の民が皇統崇拝に「シンクロニー(同調行動)させる事を政治的に目的とした」と考えれば解釈できる。


また、信仰や占術・予言の要素に「シンクロニー(同調行動)」がある。

先祖代々や両親、或いは周囲の大半が同じ信仰であれば「シンクロニー(同調行動)」が発揮されて自動的に信者になる。

つまり人に依っては、積極的に「独自の判断で入信した」とばかりに判断できない微妙な入信の経緯も見えて来る。

「シンクロニー(同調行動)」は群れ社会に基づく心理的行動であるが、他者に利用され易い側面が在る事を承知して居なければ成らない事でもある。

詳しくは小論・【シンクロニー(同調行動)の解説】を参照下さい。

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皇統と鵺の影人

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by mmcjiyodan | 2013-08-02 20:09  

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