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葦原中国 (あしはらなかつくに)

葦原中国(あしはらのなかつくに)とは、日本神話に於いて、「天津神(あまつかみ/天上の神)が住む高天原(たかまがはら)」と「死者の世界・黄泉の国(よみのくに)」の間にあるとされる現世の世界、即(すなわ)ち日本列島の事である。

葦原中国(あしはらのなかつくに)は、「とよあしはらのなかつくに」とも呼ばれ、単に中国(なかくに)、もしくは中津国(中つ国)とも言う。

日本書紀には、「永遠に穀物が豊かに実る国」と言う意味の豊葦原千五百秋瑞穂國(とよあしはらの・ちいおあきの・みずほのくに)と言う記載がある。

この記載は、神々の住む天上世界である高天原(たかまがはら)と対比して、人間の住む日本の国土を指すと考えられる。

日本神話によれば、スサノオ(須佐之男・須佐王・・/・・呉族・ごぞく/海洋民族)の粗暴に心を痛めた姉の天照大神(あまてらすおおみかみ・・/・・加羅族・からぞく/農耕山岳民族)は天岩戸(あまのいわと)に隠れ、世界は闇と成りてしまい世の中が混乱してしまった。

このため、八百万(やおよろず)の神々は協議の結果、スサノオ(須佐之男・須佐王)に千位置戸(ちくらのおきと)を課して「財物、または拷問道具」を納めさせ、鬚を切り、手足の爪を抜いて高天原から追放し、葦原中国(あしはらのなかつくに)に放逐した。

このスサノオ(須佐之男・須佐王)放逐の出来事を、「古事記」では神逐(かんやらい)、「日本書紀」では逐降(かんやらひやらひ)と称した。

それにしてもこの、神逐(かんやらい)の物語には矛盾が多い。

何しろ、神である筈(はず)のスサノオ(須佐之男・須佐王)の「財物」を高天原に納めさせ、葦原中国(あしはらのなかつくに)に放逐する人間臭い話である。


日本書紀に於いて、スサノオ(須佐之男・須佐王)の息子である大国主(オホナムチ・おおくにぬし)が国作りに着手、折りしも海路渡来した同じ呉族(ごぞく/海洋民族)のスクナビコナ(少名毘古那)と協力して天下を経営する。

大国主(オホナムチ・おおくにぬし)は、禁厭(まじない)、医薬などの道を教え、葦原中国(あしはらのなかつくに)の国作りを完成させる。

大国主(オホナムチ・おおくにぬし)は後に、国土を天孫・ニニギ(瓊々杵)に譲って杵築(きづき)の地に隠退、後に出雲大社の祭神となっている。

◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。

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by mmcjiyodan | 2014-04-22 15:30  

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