「夜伽(よとぎ)歓待」の「マレビト習慣」

昔から、「江戸っ子は女房を貸し借りする」と言う諺(ことわざ)が在る。

つまり一部のキリスト教信者以外の江戸時代当時の庶民社会では、そぅ厳格に女房の貞操観念にこだわっては居なかった。

あくまでも、維新後のキリスト教の価値観の影響が現在の貞操観念で、江戸時代以前は武家社会ででも出世の為に主君の所望に応じて妻を差し出すなど、対して奇異な事ではなかった。

それは、読んで字のごとく、大名家は「家」であり、つまり属する者は運命共同体にしてその集団の一員だからである。

本来、地域社会の身内感覚(共同体意識)に依る「集団の性規範」は、民族・部族ごとに存在し、それを他者が自分達の価値観で「奇習だ」と批判するのは傲慢である。


江戸時代の商家のおかみさんは、手代や番頭の性の面倒まで見ていたし、相撲部屋のおかみさんはつい二十年位前まで「弟子の性の面倒をみている」と言ううわさが在った。

いずれも、使用人や弟子が外で不祥事を起こさない為の知恵だった。

また、「江戸っ子は女房を質に入れても初カツオを食う」と言う。

庶民に貞操観念自体が薄い時代で不倫は当たり前、初カツオの代金が女房の貞操代金に化けたとは、江戸庶民の粋な話かも知れない。


農村ではお祭りの際に若い男女の乱交的な性交渉を認める地方が多くあり、結果、子供ができれば神事に授かった子供として大切に育てられた。

また、江戸時代当時の旅人(旅行者)は、庄屋(しょうや)・名主(なぬし)、村長(むらおさ)と言ったその土地の有力者の家に招かれ逗留した。

その逗留に、「性的夜伽(よとぎ)歓待」の習慣のある地方では、旅人(旅行者)に妻女や娘にその相手をさせた性風習も在った。

これには経験学的な生殖学の経験・近親婚に拠る劣勢遺伝の現実が存在した。

当時の農村では、働き手である人口の増加や少ない娯楽として「夜這い」が認められていたが、何世代もの長期に渡ると一村全てが血液的には身内に成ってしまう。

つまり狭い範囲の村落での生殖行為は、「血が濃くなる一方」と言うリスクが在り、村に訪れる旅人を「マレビト(稀人・客人)」として大歓迎し、新たなる子種を得る目的が存在した。

一部では、「マレビト(稀人)」を客人と書いてマレビトと読ませる。

「つまり、マレビト(稀人=客人)と言い、「外部から来訪した珍しい客人」と提起されている。

勿論、この「マレビト(稀人・客人)」が、そのまま村に滞在する事が、村としては「夜伽(よとぎ)歓待」の最大の成果と言える。

この習俗の日本列島への知的伝播の元は、モンゴルの遊牧人の習慣と考えられる。

それは、仏教の伝播と伴に伝来したヒンドゥー教シヴァ神の経典などと伴に伝えられた処世術だった。

モンゴルの遊牧人の習慣として、砂漠の旅人(旅行者)は族長と言ったその部族の有力者の家に招かれ逗留した。

その逗留に、砂漠の民には「性的夜伽(よとぎ)歓待」の習慣があり、旅人(旅行者)に妻女や娘にその相手をさせた風習も在った。

台湾島の原住民・高砂十二民族の中にも、マレビト(客人)への夜伽歓待の習慣が在る。

日本統治時代に台湾山岳部を訪れた日本の青年が「マレビト(客人)歓待を受けた」と証言し、小説にも成っている。

アフリカ・マサイ族にも、モンゴルと同じように遠来の客に妻を差出して「夜伽(よとぎ)歓待」する習慣がある。

また、他所から見れば奇妙な習慣かも知れないが、マサイ族の新婚初夜はお祝いだから、新嫁の初夜権を友人にシェア(分配/共有)するのが当たり前である。

従ってハネムーンベィビーは、本当は誰の子か判らないのだが、できた子は新婚夫婦の子として大事に育てられる。

これには経験学的な生殖学の経験・近親婚に拠る劣勢遺伝の現実が存在し、この情報が早い時期に日本列島に伝播し、村落の習俗となった。

狭い範囲の部族での生殖行為は、「血が濃くなる一方」と言うリスク経験が在り、訪れる旅人を「マレビト(稀人・客人)」として大歓迎し、新たなる子種を得る目的が存在した。

勿論、この「マレビト(稀人・客人)」が、そのまま村に滞在する事が、村としては「性的夜伽(よとぎ)歓待」の最大の成果と言える。

つまり部族や村の人口維持の為に「性的夜伽(よとぎ)歓待」は必要だった。

まぁ部族や人種の別に限らず、平凡な日常生活を送る夫人にとって、この「マレビト習慣」は、非日常の刺激的イベント(行事)だったのかも知れない。

確かに一夫一婦制に於いては、貞操観念的に疑義がある習慣だが、一つの価値判断が、「全てに渡っては正解では無い」と言う事例の一つである。

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by mmcjiyodan | 2015-05-25 13:01 | Comments(0)  

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