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鵺(ぬえ)

貴方は、「鵺(ぬえ)」と言う不気味な妖怪を御存知か?

鵺(ぬえ)は、邪気を放つ怨念の妖怪で有る。

「平家物語」に拠ると、その姿は、頭が猿、体は狸、尾は蛇で、手足が虎であるとされ、その鳴き声は聞く者の心を蝕み、取り殺し、その「魂を喰らう」とされている。

いやはや「鵺(ぬえ)」は、不気味な妖怪である。

鵺(ぬえ)は想像上の生き物であるが、言わば人間が抱く「恐怖の象徴」と言える。

昔は、都と言えども夜は闇の世界だった。

照明はかがり火や油灯明で、無いに等しい。

闇に紛れて、妖怪が跋扈(ばっこ)するのは恐怖心理的に充分理解できた。

平安群盗(蝦夷ゲリラ)の出没が未だ収まらず、何時恐ろしい場面に出食わさないとも限らない恐怖を都人の深層心理の中に孕(はら)んで居たのが当時の平安の都だった。

詳しくは【鬼伝説に隠された先住民(蝦夷族/エミシ族)】に飛ぶ。

都の御所に出没し、帝を御心を震撼させた鵺(ぬえ)が現れた時、御所の警備をした鵺(ぬえ)退治の源(三位)頼政は、平安時代末期の人物である。

摂津源氏の嫡流である源頼政は、保元の乱では後白河天皇(第七十八代)方に属して平清盛源義朝(頼朝の父)らと共に崇徳上皇方と戦った。

源氏嫡流の摂津源氏の武将だった源頼政が、三位頼政(さんいのよりまさ)と呼ばれたのは、平治の乱の折りに御所の大内(内裏/だいり)守護としての立場から、幼帝・六条天皇(ろくじょうてんのう・第七十九代)と後白河法皇を奉じていた平清盛方の陣営に助勢、その功績でそれまで源氏の最高位が正四位下が定番だった叙任慣習を破り従三位に叙せられたからである。

後に後白河天皇の皇子、以仁王(もちひとおう)の令旨に従い、木曾(源)義仲より早く、伊勢平氏の平清盛一族打倒の最初の挙兵を行い、嫡子の源仲綱や源宗綱らと共に平氏と戦い、宇治(宇治橋の合戦)にて討ち死した人物だった。

伊豆の国長岡・あやめ御前と源頼政の物語】に続く。

◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。

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by mmcjiyodan | 2008-04-27 23:56  

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