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春日局(お福/斉藤福)

織田信長の使いで明智光秀徳川家康を訪ねた時、一人の女性(にょしょう)を伴っていた。

光忠を預けるに際して、この女性を「家康殿に付けたい」と言う。
家康が見ると、およそ十七~八の年頃で、名を「お福」と言った。

濃姫付きのお端(おはし・端女)、お安(あん)の娘・「お福」が成長していたのだ。

家康はその女性(にょしょう)を見た。
面(おもて)、容姿共に中々の美形である。

そう言えば昔、濃姫(帰蝶)の傍近く、お端にこの娘に良く似た利発な娘が居たのをうろ覚えに思い出した。

さて、お福のその後であるが、家康が関ヶ原の戦いに勝利し天下を掌握して征夷大将軍に任じられる頃に、暫(しば)らく家康の寵愛を得ていたお福にやがて転機が訪れ、家康の勧めで林正成(はやしまさなり)と言う武将に嫁ぐ事に成った。

この婚儀で、お福の運命が大きく変わる事になるのだ。

相手の林正成(はやしまさなり)と言う武将は、実は浪人していたのだが家康がある事で恩義を感じ心に止めていた男だった。

そのある事とは、林正成(はやしまさなり)が、関ヶ原の戦いの折に平岡頼勝と共に徳川家康と内通し、小早川秀秋を東軍に寝返らせさせる事に成功し、東軍(家康方)勝利に貢献した男である。

その功労者・林正成(はやしまさなり)が、小早川氏が幕府に処分され、家が断絶すると、浪人となって不遇を囲っていた。

義に厚い家康は、その林正成の身の振り方を考えていたのだった。

織田信長の直臣だった美濃国・国人領主・稲葉一徹と徳川家康には、姉川の合戦以来の親交がある。

家康の意向もあり、お福は美濃国の稲葉重通の養女となる。

この稲葉家養女は林正成(はやしまさなり)を引き立てる手の込んだ複線で、養女と成ったお福が正成(まさなり)を稲葉家の婿に迎える。

お福の実家斉藤利三(さいとうとしみつ)家と美濃・稲葉家は奇妙な縁があり、斎藤利三の後室は稲葉一鉄の娘・お安(あん)で、斎藤利宗、斎藤三存、それに末娘のお福(春日局)らを産んだ。

お福(春日局)は斉藤利三とその後室・稲葉安(あん)との間に出来た娘である。

斉藤利三は一時稲葉家の家臣に成っていた事が在り、稲葉(一鉄)良通と父・斉藤利三の代で喧嘩別れしていたのだが、稲葉家の当主・稲葉貞通は家康の依頼を受け入れて林正成(はやしまさなり)の大名家を稲葉姓で起こす手助けをした事になる。

林正成は稲葉正成を名乗り、家康の命により旧領の美濃国内に一万石の領地を与えられ小とは言え大名に列した。

明智光秀の有力な家老格に、異腹の兄弟とも伝えられる斉藤利三と言う男が居た。

斉藤利三が腹違いの兄弟なら、その利三の娘「お福」は光秀の姪に当たる。
そう、光秀が信長の命をうけて家康に献上したあの「お福」である。

春日局の呼び名の謂れで有るが、明智光秀は、織田信長の命で丹波国(兵庫県)春部(かすかべ・後の春日・現丹波市春日町)の黒井城を落城させ、一時守城役に、懐刀といわれた斉藤利三を配した。

お福の父親が「初めて城持ちとなった謂れのある土地」と言う訳で、出自を少しでも良く見せる為に、朝廷に「丹波国春日黒井城主娘」と 届け出た事から、「従三位春日局」を朝廷から授かった。

その、「丹波国春日黒井城主・斉藤利三の娘」が、お福(後の春日局)生誕の地と曲解された様である。

春日局(かすがのつぼね)と三代将軍・家光誕生】に続く。

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春日局(お福)とその子孫については第三巻~第四巻の主要登場人物です。記載項目が多過ぎてブログでは書き切れません。詳しくは皇統と鵺の影人・本編の第三巻~第四巻をお読み下さい。

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by mmcjiyodan | 2008-04-29 19:11 | Comments(0)  

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