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性欲本能と人類共生

人類は生意気にも神になった。

そして自らの生物学的生態系まで「左脳域の論理」で壊してしまった。

戦後の私権教育に拠って、食べ物を分かち与える村落共生主義など、戦後第二世代以降には理解出来なく成ってしまった。

益してやその原点が、「夜這いに在る」などと言ったら、「嘘、信じられない。」と言われるだろう。

しかし近隣愛の原点が無く成れば、「誰でも良いから殺したい」と言う身勝手な発想が生まれる事に成る。

最初に言って置くが、「良いSEX」をして居る人間に「絶望」は無い。

これを言い代えれば、貴方が「良いSEX」をして居なければ、貴方には明るい未来が無い理屈である。

人生において、性は生に通じる大事な脳内シグナルであり、人間も生物で有る以上は法律や信仰だけではその影響を避けられない。

つまり性を制御するだけではその影響が避けられない以上、本来なら人間社会は素直に誰にでも「なるべく良いSEX」が出来る環境を、精神思想において慈愛の中で醸成すべきだった。

にも関わらず性本能が避けられないもので有るからこそ、言わば「禁欲」を信仰上のもったいを付ける為の手段として主に知恵の浅い宗教家の陰謀で、禁欲的な性に対する考え方が広がった。

性欲が人間にとって大問題だったから哲学や宗教の中で処理しようとするのだが、元々本能に起因する事を理論でねじ伏せようとするのは無理があり、制御できないから性欲を問答無用で「恥ずかしいもの」にしてしまった。

男女平等を誤解して男女の生物的特性まで否定する事は、他の動物同様に持ち合わせている人間の「生態系を壊す」と言う事に成る。

つまり人間は、生き物としての自らを否定するほど傲慢な存在なのである。

戦後も六十年を経て、そろそろ私権ばかりに偏った考え方を、「見直す必要が有る」と考えても良いのではないか?

女性が「産まない権利」を主張する事は「生態系上不自然な事」と言わざるを得ず、日本人は滅びの道を進む事になる。

どこぞの女性運動家が、女性の権利を声高に言い立てて大学教授や代議士に成っているが、子供も創らずそうした個人の選択の権利を主張して飯の種にして居られるのも、世間が「珍しい生き物」、つまり「少数のわがまま女」としか見ていないからである。

そのどこぞの女性運動家と同じ生き方の女性ばかりに日本中の女性が成った事を想像してみれば、直ぐにその運動家の主張が国家を崩壊させる身勝手な主張である事と直ぐに判る事である。

つまり「正論だから」と言って、建前や理想だけを上げ面って居られるのは「一部の人間だけ」と言う現実を知らないか知らないを振りしていては、政治家や評論家は本来勤まらないのではないか?


普段は自制していてタブー(触れたくないもの)とされる切ない話しだが、どうせ「全(まっと)うな人間」と自称する人々の中にも、スキャンダラス(恥さらしの・醜聞的)な潜在意識は、人間ならば確かに存在する。

基本的に、「ホモサピエンス(知性人)=人間」以外の動物には繁殖期(交尾期)があり、年中交尾できるのは人間だけである。

その上「人間」だけは、繁殖を目的としない擬似繁殖行為(性交)を愉しむ事も通常の事である。

シンプルに考えれば、性欲は「子孫を残す」と言う生物本能から始まっている。

従って、社会秩序の問題をクリアとすれば性欲そのものを「恥ずかしいもの」とするのは勘違いである。

脳が異常に発達して物事がシンプルに処理できなくなった為に、人間だけは生殖時期(発情期)に関係ない「擬似生殖行為(生殖なき性交)」を神様に認められている。

人間は発達した脳の為に「擬似生殖行為」と言う生殖目的以外の性交を必要とする様になる。

そしてその「擬似生殖行為」の為に、人間の脳は益々発達して他の動物に例を見ない高知能生物になった。

元々、アンソロポロジー(人類学)的な生物学的特性である「変態の素質」も、唯一「人間」だけに潜在する性癖で、他の生物には存在しない。

この大正ロマン時代を駆け抜けた「進歩派女性達」には、そうした「潜在的変態資質」が自由の名の下に開花したのであろう。

つまり「ホモサピエンス(知性人)=人間」は、潜在的に「変態」なのである。

「低次元の話し」と切って捨てるのは簡単だが、現実を論議から突き放して覆い隠す事が問題の追及に障壁に成るのであれば、実は、少なくとも「学問的ではない」と言える。


性欲を「恥ずかしいもの」とする事が知恵の浅い宗教家の「勘違い」だとすれば、情無き性交を問題視する事は愛情の問題ではなく、ただの既成概念に囚われたプライド(誇り)の拘(こだわ)りか独占欲の拘(こだわ)りの問題である。

尚、性がおおらかだった時代の日本と欧米キリスト文化が流入して後からの日本では、明らか「性の歪(ゆが)みが方」が違う。

これが時代の経過による今日的なものでは無い証拠に、この現象は明らかに欧米キリスト文化では昔から存在した「性の歪(ゆが)みが方」なのである。

言って見れば、「良くも悪くも欧米化した」と言う事で、鍵を掛ける習慣がないほどの安定安全社会だった全て身内気分の村落・・「村社会」を破壊したのが米国を含む西洋文明である。

日本の庶民社会が性に対しておおらかな「共生社会」だった事を米国を含む西洋文明が、性に対して自分達と考えが違うを持って「野蛮」と言うのであれば、この十八世紀から二十一世紀の今日までの米国を含む西洋文明が「野蛮な文明では無かった」と言うのか?

米国を含む西洋文明の歴史は、あれこれと理由を作り「戦争、侵略、暗殺、銃社会」と言う「犯った国(者)勝ち」の身勝手な発想を実行して来た「野蛮な文明」である。

それを真似した明治維新以後の日本政府は、「戦争、侵略」と言う強引な欧米化を推し進め、昭和前期の大戦に国民を巻き込んで甚大な人命被害と財産被害をもたらせた。

近頃苦悩している日本経済の再生は「過去の歴史から学ぶべきもの」で、「米国型経済化」と言う猿でもしない強引な猿真似で解決できる筈がないのである。

現に現在の日本にはびこっているのは、「利の為には手段を選ばない」と言う「米国型経済化」の浅ましい風潮である。

明治新政府の皇統の神格化が太平洋戦争(第二次世界大戦)の敗戦で代わり、国民主権の民主国家に変貌する。

敗戦後に影響を受けた米国型の個人主義偏重の自由思想は、人々を極端な個人主義に走らせ、遂には個人の主張が身内にまで向けられ、気に入らなければ親兄弟でも殺す人間が急増している。

実は儒教的「忠義」の価値観は氏族(武士)の一部にしか通用せず、庶民には無縁のものだった。

この明治以後に初めて庶民にまで浸透した儒教的価値観と戦後始まった欧米型の精神思想を、まるで「二千年来の歴史的な意識思想」のごとくする所に、大いに妖しさを感じるのである。

日本の性文化】続く。

参考文献
美しくなれる興奮の解説

詳しくは、小論【私の愛した日本の性文化】に飛ぶ。

詳しくは・小論【ホモサピエンス(知性人)の「種の保存と遺伝子」】を参照下さい。

類人猿・ボノボ こそ、争いを回避する知恵の原点】

性文化史関係一覧リスト】をご利用下さい。

◆世界に誇るべき、二千年に及ぶ日本の農・魚民の性文化(共生村社会/きょうせいむらしゃかい)の「共生主義」は、地球を救う平和の知恵である。

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by mmcjiyodan | 2008-06-29 15:48  

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