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大和合の国(大和国/やまとのくに)

この国(日本列島)は、永い歴史において帝(みかど)が治める「大和合の国」、つまり大和(やまと)の国だった。

この大和(やまと)の名称であるが、通常の読みでは大和は「ダイワ」と読み「ヤマト」は読み難い。

それを「ヤマト」と読ませるのは充て読みで、大和大国(やまとのおおくに)の大和(やまと)は大和合(だいわごう)で、大和合の大国(おおくに)と実に判り易い。

判り易いのに国家神話の天孫降(光)臨伝説には符合しないから、「大和合大国(だいわごうのおおくに)では都合が悪い」と言う矛盾を抱えた名前が大和大国(やまとのおおくに)の名称である。

黎明期の日本列島は、縄文人(先住蝦夷族/せんじゅうえみしぞく)の土地へ多くの渡来部族(征服部族)が進入して各々が土地を占拠、都市国家もどきの小国家群「倭の国々」を造り、やがて誓約(うけい)によりその「倭の国々」が大和合して大和朝廷を成立させる。

神事としての誓約(うけい)を平和的に国家形成の手段として、「性事は政治」・この事が的を得た政治の本質と公共性の共通認識を証明している。

そして誓約(うけい)の精神こそ民族和合と言う最大の政(祭り)事であり、シャーマニズムに満ちた神楽舞の真髄なのではないだろうか。

つまり小国家群「倭の国々」が大和合(連立して統一国家を形成)して統一中央政府「大和朝廷」を成立し、大国家の大和大国(やまとのおおくに)が成立して大王(おおきみ・大国主/おおくにぬし)を選出する道を辿るのである。

ちなみに、大和合(だいわごう)の大和(だいわ)を、邪馬台国(やまたいこく)の邪馬台(やまたい/ヤマタイの文字も音表記の充て字)に充ててヤマトと読ませ、「大和=やまと」ならシンプルで良いのだが・・・・


日本の調理方法には「和(あ)える」と言う言葉がある。

「和(あ)える」は「ごま和(あ)え」などと使う食品の調理方法で、調和或いは和合であり、言わば食材のベストミックスの事を言う。

調理方法の「和(あ)える」は調和の事だが、このベストミックスの精神こそ三千年から二千年に到る時期の、人種の坩堝(るつぼ)だった日本が大和合した事と「同じ意味を持ち合わせている」と想われる。

また、気持ちなどがやわらぐの意味で使う「和(なご)む」についても、争(あらそ)うとは対極の意味合いがある言葉である。

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by mmcjiyodan | 2008-07-22 20:41  

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