天手力雄命(あめのたぢからおのみこと/手力王の尊)
初期の神話には、日本列島で遭遇した多くの部族が「誓約」に依り、次の世代が混血して「異部族融和を図る過程が暗示されている」と解釈される。
古事記では、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が胸も女陰も露わなストリップダンスで神々を賑わす中、天手力雄命(あめのたぢからおうのみこと)は天岩戸の脇に控えて居り、天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸から顔をのぞかせた時、天岩戸を引き開けて天照大神を引きずり出して天照大神のまわりに「しりくめ縄」を引き巡らせてしまう。
天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)は「天(あめ)」と名乗るからには天照大神(あまてらすおおみかみ)とは同族の天孫族の神様だが、天照大神のまわりに引き巡らせた「尻久米(しりくめ)縄」の久米(くめ)は「出す」を意味している。
つまり「尻久米(しりくめ)縄」を直訳すると「尻を出す縄」と言う事に成り、その事から解釈に拠っては天手力雄命は天照大神を岩戸から引きずり出して尻を出す形で縛り上げ「須佐之男(スサノオ)の命(みこと)に供した」と受け取れるのである。
信濃国(長野県)の戸隠山は天台密教や真言密教と神道とが習合した古くからの陰陽修験の霊場で、戸隠神社(長野市)には天手力雄命が引き開けた岩戸が「勢い余って飛んで来て戸隠山に成った」と伝承が残っている。
詳しくは【天照大神・天の岩戸伝説は只の神話か?】に飛ぶ。
我が国の「祭り(祀り/奉り)」の意味合いでは、政治を「マツリゴト」と表現し「お祭りをする」は性交の隠語でもある事の解釈であるが、これこそ天岩戸伝説を始めとする誓約(うけい)に拠る異民族統合を経験したこの国の成り立ち意味しているからである。
つまり最大の政(祭り)事(政治行動)が誓約(うけい)の性交に拠る異民族和平だったからこそ、祭事(祀り/奉り)=政治(マツリゴト)=性交(せいこう)と言う言葉への解釈に、同じ意味合いを持たせる共通認識が過去に存在したのではないだろうか?
◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。
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by mmcjiyodan | 2009-12-31 03:32