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御伽(おとぎ)

仏教用語は、その生い立ちから梵語(ぼんご/サンスクリット語)に起因するものが多である。

御伽話(おとぎばなし)や御伽小姓(おとぎこしょう)に使われる伽(とぎの)文字は、梵語(ぼんご/サンスクリット語)のカ・ガの音を「カ(漢語)ガ(呉語)」に当てた字で、清浄閑静な場所を指す「伽藍(がらん)」、仏に手向ける水を意味する「閼伽(あか)」、極楽浄土に居ると言う想像上の鳥「頻伽(びんが・迦陵頻伽/かりょうびんが)」、冥想による寂静の境地を指す「瑜伽(ゆが/ヨーガ)」などの仏教用語使われる文字で、伽(とぎ)はその訓読みである。

我が国では仏教の極楽浄土の解釈から転じて、御伽(おとぎ)とは貴人・敬うべき人を慰める事を意味し、御伽話(おとぎばなし)とは若君の夜の連れ連れ(つれづれ)を慰める為に話し相手又は物語の語り部(かたりべ)となる為の空想的な伝説・昔話である。

伽(とぎ)とは、主君や病人の為などに夜寝ないで付き添う人を伽(とぎ)と言い、また寝所に侍(じ/仕え)る侍妾(じ‐しょう/そばめ)が男の意に従って夜の共寝をし、貴人の夜の連れ連れ(つれづれ)を慰める事を伽(とぎ)または御伽(おとぎ)や夜伽(よとぎ)と言う。

幼君に仕えて、その遊び相手となる小姓を御伽小姓(おとぎこしょう)と言うが、御伽小姓(おとぎこしょう)には往々にして敬うべき主君に仕え夜の連れ連れ(つれづれ)を慰める衆道(男色)稚児小姓の場合も存在する。

明治維新後にタブーに成った部分だが、ハッキリ言え女性の肉体には男根を受け入れる穴が三つあり、男性の肉体にも穴が二つある。

つまり衆道(男色)・稚児小姓は、その二つを使って主(あるじ)と性的な行為をする事である。

現代の思想信条や社会合意を基準にすると、確かに稚児との男色(衆道)の交わりは異常(いじょう)な行為である。

ただし現代のように男性同士に偏った個人的な性癖ではなく男女両刀使いが一般的で、そして明治維新前の主従関係では、それは上流社会の嗜(たしな)みとして公然と認められていた。

この稚児小姓の習俗が、奈良時代の僧侶に拠って「宗教的な意味合いで男児(少年)と交わった事が始まり」とされている事から、御伽(おとぎ)や伽(とぎ)の文言が仏教用語から発生していて不思議は無い。

つまりこの御伽(おとぎ)には、幼君の遊び相手や添い寝語り(御伽話)から主君の性的愛玩相手まで広義の意味は幅広く、この他に通夜を仏教用語で伽(とぎ)と言い、通夜(つや)の夜に死者の傍(かたわ)らで夜通(よどお)し過ごす事も同様に夜伽(よとぎ)と言う。

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◆世界に誇るべき、二千年に及ぶ日本の農・魚民の性文化(共生村社会/きょうせいむらしゃかい)の「共生主義」は、地球を救う平和の知恵である。

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by mmcjiyodan | 2010-01-31 00:58  

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