賀茂氏(かもうじ)とカーマ・スートラ
そこで大胆な仮説を立てて見た。
カーマ・スートラは古代インドの性愛の経典で「四世紀頃から存在した」とされ、葛城・賀茂氏は「五~六世紀に日本列島に渡来した」とされるから渡来部族・賀茂氏が古代インドの思想を持ち込んだとしても時代的に符合する。
梵語(ぼんご/サンスクリット語)の「カーマ」は「業(ごう)」と訳されるが、この「カーマ」の最大の意味は「愛欲(慾/むさぼるよく)」なのである。
また、田の神様(稲作の神)とされる事代主神(ことしろぬしのかみ)には、呪詛巫女が神の御託宣を伝える様式が存在し、賀茂一族の信仰の中心をなす神は葛城氏の主神であり、シャーマニズム(呪述)的に神を持って国家運営を司って居た。
つまり豊穣の神(命を生み出す)とされる賀茂氏の祭神・事代主の神と一言主の神の「御託宣(決定)」と「御神託(助言)」の古代原形には巫術に拠る呪術要素が鮮明である。
そして桓武帝期に、中国修行から帰国した弘法大師・空海がその信仰思想を多くの経典とともに改めて日本列島に持ち込んで、在来の古代賀茂信仰と融合させて修験道を発展させた。
これは推測の域を出ないが、カーマ・スートラ(インド三大性典のひとつ)のカーマと原初日本神道・賀茂氏(カモうじ)の音についての類似性は発音してみると相当に疑い得るので、貴方が「カーマ」と発音してどう聞こえるかお試しあれ。
このカーマ=賀茂が正解だとするなら、伊豆国発祥の葛城氏の一部が古代賀茂信仰の祭祀を司る賀茂氏(カモうじ)を名乗る経緯が、解けた訳である。
【賀茂神社(かもじんじゃ)と斎王代(さいおうだい)】に続く。
【下田・賀茂郡と伊古奈比咩命(いかなひめのみこと/白浜神社)】に続く。
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関連小論【賀茂忠行(勘解由小路家)と安部晴明(土御門家)の謎】を参照下さい。
【賀茂家 (かもけ/勘解由小路・かでのこうじ)】に続く。
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【神武王朝第五代・孝昭大王(こうしょうおおきみ)の香殖稲(かえしね)】に戻る。
詳しくは【葛城ミステリーと伊豆の国=伊都国(いとこく)説】に飛ぶ。
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