単一日本民族の成立過程大略
しかし過去に多民族国家だった時期が存在し、それを誓約(うけい)の概念と修験山伏の活躍に拠って単一民族にまとめあげた事実が在った事を、中途半端に隠蔽してはならない。
日本史には虚と実が混在しているのだ。
日本人のルーツの一つ「縄文人」は、きわめて古い時代に他のアジア人集団から 分かれ、独自に進化した「特異な集団だった」と国立遺伝学研究所(静岡県三島市)の斎藤 成也 ( なるや ) 教授らのグループに解明されている。
この「縄文人」が蝦夷(エミシ)と呼ぶ古代日本人(ネイティブジャパニーズ)である。
縄文時代の日本列島には樺太から来た原人とその後に黒潮に乗って北上して来た稲作系(熱帯ジャポニカ種)原ポリネシア人、そして早い時期に中国大陸南部・雲南省辺りに発祥し、朝鮮半島経由でやって来た原加羅族系人に拠って先住民族「蝦夷(えみし/縄文人)」が成立した。
その後、紀元前千五年前からの五百年間の頃より日本列島に中国大陸・朝鮮半島などから一族を率いた渡来移住者が多数、勝手に土地を占拠して定着し始め、小国家を形成する。
この小国家が倭の国々で、この時渡来した移住者一族が「縄文人」を制圧して上位に立ち、「縄文人」を未開人の「蝦夷族(えみしぞく)」と呼んで俘囚化し、自らは「天孫族(てんそんぞく)」と言う支配階級(搾取階級)を形成して君臨する。
この渡来部族には主に二つの民族系統、加羅族(からぞく/農耕山岳民族)と呉族(ごぞく/海洋民族)があり、一時日本列島は縄文人(蝦夷/えみし)を含め三つ巴の多民族の地だった。
日本列島はその後、渡来部族・加羅族(からぞく/農耕山岳民族)と渡来部族・呉族(ごぞく/海洋民族)が、神話の時代として今に伝わる覇権争いと誓約(うけい)の儀を経て西日本で大和朝廷(ヤマト王権)を成立させる。
ネイティブジャパニーズ・(えみしぞく/原住縄文人)は日本史から抹殺され,、加羅・呉の両族は日本列島に於ける支配権を確立し氏姓制度を制定して血統至上主義の氏族として永く支配階級の独占をする事に成る。
神事としての誓約(うけい)を平和的に国家形成の手段として、「性事は政治」・この事が的を得た政治の本質と公共性の共通認識を証明している。
その後の多民族同化過程が、日本民族の誕生と単一化の歴史であるが、一方で天皇家を始めとする皇族・貴族(公家)・武士・高級神官・高級僧侶などの氏族は、血統至上主義に拠る虚弱精子劣性遺伝に悩まされ人口は抑制される。
もう一方の庶民は共生村社会の夜這い文化で優勢精子の選択機会に恵まれて人口増加する構図の中で、支配階級の氏族人口と被支配階級の庶民の比率は、ほぼ五パーセント対九十五パーセント(非人約五パーセントを含む)を永く保って来た。
小さい群れには小さい村社会の群れには「無秩序な恋愛風習」で血の重複が在り劣勢遺伝子が蓄積する可能性が高く成る。
小さな群れ社会では血の重複が在り劣勢遺伝子が蓄積する可能性が高く成る。
その為外部からの新鮮な遺伝子を群れに取り入れる事は生物化学的に良い結果を見込める。
つまり見事な人口比率制御のメカニズムが働いていたのだが、これは偶然な事だろうか?
それとも桓武帝の祀り事(政/まつりごと)、或いは陰陽修験道の呪詛なのだろうか?
いずれにしても支配階級(搾取階級)は全体の五パーセントくらいが理想的な比率であるから、多少氏族(搾取階級)の血が混ざっているにせよ、残念ながらいつの時代でも国民のほとんどが被支配階級(被搾取階級)身分だった筈で、言い換えれば「搾り出せば誰でも祖先に氏族を持つ」とも言える程度の話しである。
従って、日本を「武士道の国だ」と観念的に主張する連中は「どうか?」と想うし、そんなジュピター・コンプレックス(被支配の願望)を「至上の思想」と想う事こそ「被支配階級(被搾取階級)の根性」と言うものである。
それにしても現代日本では中央役人も地方役人も膨張し、挙句に天下りと称して擬似公務員もどきが大量発生して正常な支配階級(搾取階級)と被支配階級(被搾取階級)の比率を壊してしまった。
搾取階級の比率が増えれば国が遣って行けなくなるのは自明の理で、現代日本の最大の病根である。
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