インディアン(ネイティブアメリカン)の襲撃と鬼退治(おにたいじ)
大陸移民が困難に遭いながらも新しい大地で生活の基盤を創る映画だが、その中に原住民・アメリカンインディアン(ネイティブアメリカン)との抗争が描かれている。
欧州からの開拓移民家族が原住民・アメリカンインディアン(ネイティブアメリカン)に襲われ、勇気ある市民や騎兵隊がそれを救う筋立てだが、近頃はめっきりそうした映画をハリウッドは作らなくなった。
何故ならば、原住民・アメリカンインディアン(ネイティブアメリカン)の土地を勝手に切り取り強盗をしたのは欧州からの開拓移民の方だからで、開拓時代の熱気が冷めた今ではその正当性を映画で主張するのは難しいからである。
現生アメリカン(ネイテブアメリカン)に於いては、その発祥をシベリヤとする研究が原生類人猿のミトコンドリアDNAで、明らかになっている。
氷河期に、その試練を智慧で克服して生き残ったのが、南北アメリカ大陸への現生移住民だったのかも知れない。
そして北アメリカ大陸でも、現生移住民はいくつかのネイテブアメリカン部族として生活していた。
そこへヨーロッパから、食い詰めた人々が大砲やライフル銃や拳銃と言った近代兵器を携(たずさ)え、「開拓」と称してネイテブアメリカン部族の地を奪い取った。
つまり原住民・アメリカンインディアン(ネイティブアメリカン)側からすれば侵略者へのレジスタンスで、一方的に白人正義を描く当時の西部劇映画には怪しい意識操作の意図を感じるのである。
これは遥か昔の日本列島で、渡来氏族(征服氏族)が原住民・縄文人(蝦夷族/えみしぞく)の土地を奪い、西日本列島を支配する大和朝廷(ヤマト王権)を打ち立て、縄文人(蝦夷族/えみしぞく)を鬼・鵺・土蜘蛛と呼んで彼等のレジスタンスを強盗行為に仕立て上げた事に酷似している。
そしてその支配範囲を広げて行く過程で、大和朝廷(ヤマト王権)は原住民・縄文人(蝦夷族/えみしぞく)を俘囚と呼ぶ形で米国のインデアン居留地宜しく一定地域に閉じ込めて管理し、俘囚が起こしたレジスタンスを鬼退治の物語にした。
そしてこの支配被支配の歴史は、鬼退治(おにたいじ)伝説が残るように、血塗られた歴史も存在する。
後に反政府勢力鎮圧や治安維持警察活動をするトップの役名とされる「検非違使(けびいし)非人(エミシ族)身分のレジスタンスを取り締まる「非人検(ひにんあらため)に違使(つかわされた)」と言う意味だった。
つまり蝦夷(エミシ)族は、初期の大和朝廷(ヤマト王権)下でまだ組織的なゲリラ局地戦をしていて事に成る。
つまり米国の騎兵隊も日本の家業武士団も、当初は原住民のレジスタンス対策から始まり、米国の白人政府も日本の大和朝廷(ヤマト王権)も、原住民を悪役に仕立てて自分達に有利な喧伝に精を出したのである。
詳しくは【日本人の祖先は何処から来たのか?】に飛ぶ。
詳しくは【鬼伝説に隠された先住民(蝦夷族/エミシ族)】に飛ぶ。
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