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信長が明智光秀と羽柴秀吉を重用した訳

織田信長(おだのぶなが)は、父・織田信秀(おだのぶひで)以来の家臣で筆頭家老・柴田勝家(しばたかついえ)や二番家老・丹羽長秀(にわながひで)以上に新参の明智光秀(あけちみつひで)羽柴秀吉(はしばひでよし)を重用した。

二人の能力が「他の家臣依り勝っていた」と言ってしまえばそれまでだが、この重用した訳の分析が現代にまで通じるヒントと成るので少し掘り下げる。

確かに、氏族の草と深い関わりを持ち彼らを自在に操る明智光秀(あけちみつひで)と氏族には関わり無い特殊な人々の動員力を持つ羽柴秀吉(はしばひでよし/木下藤吉郎)は、織田信長の天下布武の両輪だった。

しかしそれだけではない重要な素養が、二人にはあった。

明智光秀(あけちみつひで)と羽柴秀吉(はしばひでよし)が実質で織田家旧臣をごぼう抜きにしたのは、「心構え」と言ってしまえば益々抽象的になるのだが、簡単に言えば彼等二人が幹部に欲しい人材だったからである。

経営者が幹部に要求するのは、常識論を持ち出して「それは無理でござる。」と否定する幹部ではない。

幾ら頭が良くても、「どうしたら出来るか?」ではなく「出来ない理由ばかり考えている」のでは、企業はとても雇う気には成らない。

つまり戦国期にしても現代の事業にしても「常識を打ち破る事」こそが他に勝る新しい戦略(有望な経営モデルやアイデア商品等)として「他を凌ぐ事」に通じ、常識論を持ち出して他と横並びでは何の発展も無い。

所が、「お館様(社長)は非常識な無理を言う。」と言う不満や「金や人員を揃えてくれさえすれば。」の言い訳は、最も幹部に相応しくない事に気が着かない。

つまり企業として当たり前のローコストで価値のある事を生み出してこそ幹部で、常識を盾にその枠からはみ出した名案へ思考が到らないでは幹部として全く不要なのである。

そして中には、お館様(社長)の自分への期待も判らず、「拙者(私)が何度も説明しているのにまだ判らない。頭が悪いのじゃないの?」と相手を馬鹿にする。

本人は相手が悪い積りでも、そんな世渡りの姿勢では何処でも認められないし、雇われてもそこに永く身を置けない事になる。

明智光秀(あけちみつひで)も羽柴秀吉(はしばひでよし)も、信長(のぶなが)に資金や人員の事を無心した事は無く、秀吉(ひでよし)に到っては敵が降伏寸前の情況に在る事を見計らって信長(のぶなが)の出陣を求め、「お館様に恐れを為して・・」と手柄を主君に譲る世渡り上手である。

まぁ、そうした見え見えの芝居をする秀吉依りも、クールな光秀の方が信長の肌には合っていたのだが。

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by mmcjiyodan | 2010-12-22 16:58

 

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