高階氏(たかしなうじ)と高師直(こうのもろなお)・師泰(もろやす)兄弟
高氏(こうのうじ)の本姓は、天武大王(第四十代天皇)の長子・高市皇子(たかいちのみこ)を祖とする氏族・高階氏(たかしなうじ)であり、一般的には名字である「高」と、諱である「師直」の間に「の」を入れて「こうのもろなお」と呼ばれる。
高市皇子(たかいちのみこ)と御名部皇女(みなべのひめみこ)の子・長屋王が起こした長屋王の変の際、父・長屋王(母:御名部皇女)と共に自害した桑田王の子・磯部王が助命され、その孫の峯緒王が八百四十四年(承和十一年)に臣籍降下して高階真人(たかしなのまひと)を賜る。
高階真人(たかしなのまひと)の家系は公家として活躍するも、後白河天皇(第七十七代)側近の大蔵卿・高階泰経(たかしなのやすつね)、寵妃・高階栄子(丹後局)が有力者に数えられるを最後に中央から消えて行った。
高氏(こうのうじ)は、源氏の棟梁・八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)の庶子(実際は乳母弟らしい)と云われる高階惟章(たかしなこれあき)が、義家の三男・新田・足利両氏の祖である源義国(みなもとのよしくに)と共に下野国に住した事に始まり、代々足利氏の執事職を務めていた。
高階氏(たかしなうじ)は公家としては凋落したが、末孫の武家・高師直(こうのもろなお)・師泰(もろやす)兄弟が、室町幕府を開府した足利尊氏の側近として活躍の場を得た。
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