新人類(しんじんるい)/傾く者(かぶく/歌舞伎者)
そして時の流れに逆らう勢力は彼等を「非常識」として弾圧したが、結局旧勢力の「常識」は過去のものとして時代に葬り去られて行った。
戦国期から安土桃山に掛けて登場した「傾く者(かぶく/歌舞伎者)」はその一つの表れで、旧武家社会の常識を否定して伸し上った織田信長こそ、その時代の「新人類武士」の代表格だった。
もっとも「常識」とは、コモンセンス(common sense)の訳語として明治時代頃に日本に普及し始めた言葉で、実はこの時代に常識(じょうしき)と言う概念も用語も存在はしなかった。
従ってこの時代に「常識」と言う言葉を明治維新以前に使うのは時代考証に触れるのだが、現代的には説明がし易いので「常識」と言う言葉を使わしてもらった。
江戸末期から維新政府の初期官僚に掛けて登場した「勤皇の志士達」は、正直武士道の根本原理である主君への滅私奉公とは違う道を選んで幕藩体制は崩壊した。
彼等倒幕派こそ、その時代の「新人類武士」ではなかったのか?
詰まり時代の常識とは移ろい易い一時のもので、不変的なものではけして無い。
所が、その不変的なものではけして無いその時代の常識を、唯一無二のものとして体勢の維持を図ろうとする守旧派勢力に限って思考を停止し、「常識で決まっている」と決めて掛る。
そうした守旧派から見れば、確かに新人類(しんじんるい)は傾(かぶ)いて見えた事だろう。
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