ナニャドヤラ・古代ヘブライ(ユダヤ)伝説〔二〕
日本の歴史学者には、「天孫降臨伝説」または「皇皇国史観」に於ける「虚」のアンカリング効果が浸透していて、それと合わない意見には「論外意識」が強過ぎ、聞く耳持たずで切り捨てて来た部分が多く在る。
だが、「天孫降臨伝説」または「皇国史観」には合致しない、聞く耳持たずで切り捨てて来たその歴史的事実は、ふんだんに存在する。
歴史学者の間では、日本列島各地に散らばる古代ヘブライ(ユダヤ)伝説を「まさかエルサレムから東の端の列島まで来る筈が無い」と、既成概念の意表を突く為に整合性を見出せないまま、否定要素だけを熱心に探していた。
しかしながら、遥かアフリカの台地から世界に分布して行った人類の足跡を想えば、ヘブライ(ユダヤ)の失われた十支族の一部が、年月を経て日本列島に辿り着いていても不思議は無い。
そしてそうした考え方の対極に、各地に散らばる古代ヘブライ(ユダヤ)伝説に於いて、日本人とユダヤ人が同じ祖先を持つと言う少し単純な発想で「日ユ同祖論」を展開する方も居られるが、それには少し無理がある。
「日ユ同祖論」は、「日本の天皇家の祖先は朝鮮半島から来た」や「広域倭の国論」の問題と同じくらい、物事を単純解釈したがる悪癖ではないだろうか?
例え古代ヘブライ(ユダヤ)の「失われた十支族の渡来説」が有力説でも、縄文人が多数居た所に渡来した筈で、誓約(うけい)の混血が進んだ上での同化にヘブライ(ユダヤ)文化が伝承されたのであれば納得である。
図式としては、そのヘブライ(ユダヤ)文化が、日本列島の原信仰として陰陽修験道の中に採り入れられて修験者に拠って全国に広まって行く。
平安期・大和朝廷に於いて、陰陽修験道を統括管理した陰陽寮首座・安倍清明の五芒星(ごぼうせい)であり、ユダヤ-キリスト教が用いた「ペンタクル、ペンタグラム」と同じマークである。
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◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。
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