倭国大乱(わこくたいらん)と誓約神話(うけいしんわ)
そこに文明で勝る部族が渡来して勝手に小国を開いて、縄文人(蝦夷族/えみしぞく)を支配しながら同化を試み、弥生時代へと下がる過程で倭国大乱(わこくたいらん)と誓約神話(うけいしんわ)が関わっている。
日本列島に渡来した呉族系海洋民族が、九州北部で倭の国々の一つ奴国(なこく)を造る。
その奴国(なこく)が、渡来系ながら部族が違う卑弥呼(比売大神・天照大神)が指導する農耕山岳民族・加羅族(からぞく)の邪馬台国(やまたいこく)に一時期は圧迫された。
やがて奴国(なこく)は九州南部で勢力を盛り返して、海洋民族国家・狗奴国(くなくに)が成立する。
その狗奴国(くなくに)が勢力を増して九州南部・中国・四国・紀伊半島南部に到る広大な地域を支配し、卑弥呼(比売大神・天照大神)の邪馬台国(やまたいこく)を圧迫する。
この天照大神(あまてらすおおみかみ)と須佐王(須佐之男)の誓約(うけい)に到る「天の岩戸の宴」への経緯が、二大勢力に分かれて戦った倭国大乱である。
倭国大乱の件は、「卑弥呼系の邪馬台国」と「スサノウ系の狗奴国(くなくに)」が決戦の末に狗奴国が生き残って列島西日本を統一・神武朝を打ち立てた経緯である。
この海洋民族の王がスサノオ(須佐之男/須佐王)で、やがて両民族和合の為の誓約(うけい)に到って両者が統一を為し、日本列島の西半分が神武朝・大和朝廷の基礎と成った。
つまり天の岩戸伝説は、構築された誓約神話(うけいしんわ)なのである。
勿論その誓約神話(うけいしんわ)の中の物語に登場する天照大神(比売大神・卑弥呼)やスサノオ(須佐之男/須佐王)は両部族の神格を持った象徴である。
尚、三兄妹・三貴神(ウズノミコ)である天照大神、月読命、スサノウ(須佐王)は、「記紀(古事記・日本書紀)神話」に於ける「虚)」の伝承的存在である事を心して分けて扱うべきである。
特別記事【日本人の祖先は何処から来たのか?(四)邪馬台国と狗奴国】に飛ぶ。
◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。
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