日本人の祖先は何処から来たのか?(四)邪馬台国と狗奴国
この後この物語で詳しくご紹介するのだが、弥生時代後期の二世紀後半に日本列島側の倭国で起こった争乱・倭国大乱(わこくたいらん)の経緯を簡単に言ってしまう。
日本列島の西側で成立した小国家群が弥生時代後期に段々に武力吸収や合併を繰り返して大きくなり、列島の西側の東の外れに在った呉族系の大国・伊都国(いとこく)と西で勢力を伸ばして来た呉族系の狗奴国(くなくに)が合併する。
大勢力と成った呉族系海洋民族の国・スサノウ(須佐王)の狗奴国(くなくに)と加羅族系農耕民族の国・卑弥呼(比売命/ヒメノミコ)の邪馬台国との二大勢力と成り、争いの後には両者が誓約(うけい)を結んで騒乱は収まった。
中華帝国の魏書に在るのみで日本の史書に記載が無い卑弥呼と邪馬台国の事を知らない日本人は、何故かほぼ居ない。
だが、日本の史書とされる古事記・日本書紀に在るスサノウ(須佐王)の狗奴国(くなくに)はかなり知名度が低い。
この奇妙な状況が、今の日本史の現状ではないだろうか?
大和朝廷は邪馬台国を武力吸収した狗奴国(くなくに)が支配権を成立させたが、両者和合の為に国名に邪馬台の音を残した大和国を用いる高等な策を採った。
その和平手打ちの経緯が記紀神話(古事記・日本書紀)に集約され、天の岩戸伝説となって残った。
勿論、記紀神話に於ける天孫降臨伝説に於いて、スサノウ(須佐王)は呉族、卑弥呼(比売命/ヒメノミコ)は加羅族の象徴だが、呉族・スサノウ(須佐王)の血流は神武朝を起こす支配者になる。
もう一方の加羅族・卑弥呼(比売命/ヒメノミコ)は神格化して天照大神(アマテラスオオミカミ)と成って両民族の立場並び立つ誓約(うけい)が成立した。
【古墳時代(こふんじだい)】に続く。
【神武王朝四代と葛城御門(かつらぎみかど)】に続く。
詳しくは小論【日本人の祖先は何処から来たのか?】に飛ぶ。
【日本人の祖先は何処から来たのか?(一)樺太から来た原人】に戻る。
【日本人の祖先は何処から来たのか?(二)稲作縄文人】に戻る。
【日本人の祖先は何処から来たのか?(三)倭国と弥生人】に戻る。
詳しくは【鬼伝説に隠された先住民(蝦夷族/エミシ族)】に飛ぶ。
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