カリスマ(超人)
それが心理学的には「英雄待望論」だったり、信仰上の「カリスマ(超人/教祖)の存在」だったりする。
信仰・占術・予言の本質は、強弱の質こそ在るものの人間が持つ「側坐核(そくざかく/脳部位)」に影響された一種の依存症である。
その延長線上に在るのが、「ジュピター・コンプレックス(被支配の願望)」である。
この信仰・占術・予言に対する依存症は、横着極まりない事に、自分で努力する事を放棄し結果的に幸福を金で買う図式が構成される。
超自然的或いは超人間的な力をもつ資質(魅力)を、ドイツ語で「カリスマ」と言う。
元を正すと「カリスマ」は、キリスト教用語のギリシア語で「神の賜物(たまもの)」を意味し、神から与えられた奇跡、呪術(じゅじゅつ)、預言などを行う超自然的・超人間的・非日常的な力の事である。
つまり「カリスマ」の発祥は、「側坐核(そくざかく/脳部位)」の感性を満足させる為の宗教用語だった。
「カリスマ」と言う事なら、所謂(いわゆる)芸能スターはフアンを夢中にする為の魅力が虚像である。
そしてその虚像は、同じく支持者が必要な統治者(政治家)や信者が必要な宗教家(教祖)にも必要な魅力が虚像である。
つまりカリスマは、創られた或いは仕組まれた虚像の可能性が強い。
しかし、そうは言っても「カリスマ」を実像とするか虚像とするかは、個々の受け取り方の違いであるからどちらが正しいとは言い難い。
実は人間の多くは、自分に自信が無い為に他に依存する精神思考の方(かた)が多い。
そしてその依存先として求められる存在が、自分には無い能力の「カリスマ(超人)性を有する人物」と言う事に成る。
カリスマ(超人)性は、本人や周囲の演出に環境と周囲の条件が揃って芽生え、そのカリスマ(超人)性が認められ、一人歩きしながら育って行く。
小さな群れを治める長からカリスマ(超人)性は始まり、やがて大きな群れの統治者と成る資格としてカリスマ(超人)性は求められる。
数千年前の小さな群れの長(おさ)から続いている事だが、統治者にしても宗教家にしても、本来の人間の能力には超常現象的に他人をひれ伏させるほどの大した差が在る訳ではない。
そこで、恐がらせたり尊敬させたりにはそれなりの作為や演出、つまり誇大な表現や奇跡創作に依る大衆に認めさせる為のカリスマ(超人)性の、「でっちあげ」の臭いは否めない。
しかし敢えて言えば、側坐核(そくざかく/脳部位)を満足させ、心の安定を求める為にそのカリスマ(超人)性に依頼心を抱く他力依存症の大衆も数が多いのである。
元々カリスマ(超人)待望者は無責任で、他人任せに依存して気楽に生きたい方であるから、余り深くは考えない。
しかしそのカリスマ(超人)が虚像なのか実像なのかは、かなりの部分が個人の判定の範囲と言う事になる。
つまり「カリスマ(超人)」は、預言者(占術シャーマン)・呪術(じゅじゅつ)者・軍事的英雄などにみられる非日常的な天与の魅力を指す言葉である。
人々の心を引きつける強い魅力があり、多くの人から支持されて周囲に影響を及ぼす人物をカリスマ(超人)と呼び、この資質を持つ者による支配をカリスマ支配と呼ぶ。
統治の原則的手段は、統治者のカリスマ性を演出する事と共通な思想に統一する事、仮想敵(外敵)を創造して内部結束を高め、内部不満の目を摘む事である。
日本の伝説に姿を現す太陽神・天照大神(アマテラスオオミカミ)や伝説のシャーマン(巫女)兼女王である卑弥呼(ひみこ)が、「カリスマ支配」の先駆けではないだろうか?
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