フェール・エチル・アミン(ときめきホルモン)
「惚(ほ)れる」と言う行為は、「大脳辺縁系」の「情動反応に伴って発生する」とされる「情動性自律反応」になる。
そのメカニズムは、本能をくすぐる脳内ホルモン・フェール・エチル・アミン(ときめきホルモン)の効果である。
「惚れる」と言う行為は「種の保存本能」を刺激し、性衝動を喚起する「情動性自律反応」となって性交への心理的誘導を感じる事になる。
元々生命科学的に言えば、人類の男女は「惚(ほ)れ脳内ホルモン・フェール・エチル・アミン」の作用に後押しされ、出会いを持って「性交相手の選択行為」をする生物である。
「惚(ほ)れる」と言う事は「恋する」と言う事で、フェール・エチル・アミンの効果である「惚(ほ)れる」は、脳内処理的には「性交の前駆作業」であり、気取らないで生物学的に言えば脳内処理的には「性交相手の選択行為」である。
その男性と女性の脳内ホルモン的な「性交相手の選択行為」の「惚れ薬」がフェール・エチル・アミンと言い、これが、、本能をくすぐる「恋のトキメ」を促進させる影の立役者の物質である。
また、芸能アイドルに対して憧れや擬似恋愛感情を持つ事も、フェール・エチル・アミンの作用である。
同様に、ペット(愛玩動物)を一目で「可愛い」と惚れ込むのにも勿論何かの脳の働きが在り、つまりその原因はこの脳内ホルモン・フェール・エチル・アミンの効果である。
フェール・エチル・アミンは、異性に対して脳内で分泌されるトキメキホルモンで、この時点では「惚(ほ)れ行為」であるが、その「惚(ほ)れ行為」に集中力や快感を倍増させる作用がある。
簡単に説明すれば、「恋する」や「惚(ほ)れる」と言う行為そのものに快感を感じさせたり、その想いを募(つの)らせる(集中させる)作用がある脳内ホルモンなのだ。
つまりフェール・エチル・アミンは、「人類の種の保存」を脳科学的に促進させる作用があるホルモンである。
そしてその「惚(ほ)れる」が片思いであれ両思いであれ、パターンに関係なくフェール・エチル・アミンの作用であるから、迷惑なストーカー行動の源も「惚(ほ)れる」の範疇にある。
心して自覚が必要だが、フェール・エチル・アミンの作用は「性犯罪」をも誘発する側面を持っている事である。
「惚(ほ)れる」と言う行為から始まって、片思いの想いを相手に伝える踏ん切りを後押しするのがフェール・エチル・アミンの作用である。
しかし「惚(ほ)れちゃったから仕方がない式」の盲目の一方的求愛は、フェール・エチル・アミンに後押しされてストーカーに発展する危険も内包している。
故に、本人が「惚(ほ)れた」と想った事は「フェール・エチル・アミンの作用である」と言う客観的な意識が無いと、自分のコントロールを失う事になる。
当然ながら、フェール・エチル・アミンに後押しされて、双方が「惚(ほ)れの合意」に到れば性交に及ぶ事に成るが、「愛」は連れ添ってから時間を掛けて育(はぐく)むもので、この時点での価値観はまだ「恋止まり」である。
「愛情」と言うのは、結局は自分が創り出した大切な物語であるから、その構築された「情」に嘘は無い。
しかし物語であるからには伴に生きる時間が永く在っての事で、少なくとも出会いの時点では、物語のプロローグ(序章)に過ぎない。
だからこそプロローグ(序章)に過ぎない結婚前の異性経験など、原則問わない事が男女間の暗黙のルールである。
従ってプロローグ(序章)の時点での性行為に於いては「恋」は在っても、とても「愛情」にまでは到っていない現実がある。
昔から「恋の病」と言う様に、ここを勘違いしているから「こんな筈ではなかった。」とカップルの解消や結婚を解消し離婚する事に成る。
つまりフェール・エチル・アミン効果で、良く知らない相手とでもフィーリング(感覚)で性交が可能で、ならば深い意味での「愛情」なんかなくても別の理由でも性交は可能である。
だから、誓約(うけい)目的だろうが、親の薦める結婚だろうが、地位や財産目的だろうが夢を適える手段で在っても、永く続いて「愛情」が芽生えればカップルとしては最高の結末と言える。
まぁ出会いは様々で、周囲や親の薦める結婚でも、その出会い時点でフェール・エチル・アミンが作用すれば、自由恋愛でなくても理屈は合うのだ。
なお、フェール・エチル・アミン(一目惚れホルモン)とは別に、性交渉結果型のホルモン=オキシトシン(脳内愛情麻薬)がある。
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◆【性文化史関係一覧リスト】をご利用下さい。
◆世界に誇るべき、二千年に及ぶ日本の農・魚民の性文化(共生村社会/きょうせいむらしゃかい)の「共生主義」は、地球を救う平和の知恵である。
詳しくは・関連小論記事
【吊橋効果(つりばしこうか)の心理を検証する】を参照。
【オレオレ詐欺と占術霊感商法】を参照。
【私の愛した日本の性文化】を参照。
【美しくなれる興奮の解説】を参照。
【地球を救う「共生主義」と言うイデオロギー】を参照。
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