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「夜這いのルーツ」の国々

中国領チベット地域・ネパール連邦民主共和国・ブータン王国はヒマラヤ山脈の一郭に在り、「夜這いのルーツの国々」である。

「夜這いの国々」などと言うと、現代日本の性規範では好奇な目で見るだろうが、それは単なる文化の違いで、過っての日本にも存在した文化であり、非難されるものでも蔑(さげす)まれるものでも無い。

要はそれが現地の習俗であれば、それを他国が自分達の尺度で量り批判するのは単純過ぎる考え方である。

日本に於いて、平安時代から昭和初期、一部は戦後直ぐの集団就職(しゅうだんしゅうしょく)で村落部に若者が減るまで農漁村の村落部に存在した「夜這い制度」のルーツは何処から来たのだろうか?

勿論「夜這い制度」は自然発生的な制度で、原始的婚姻制度としては繁殖相手を選択する極自然で素朴なものである。

そしてそれを理論的に裏付けたのが、「北斗・北辰信仰(妙見信仰/みょうけんしんこう)」であり、その後に弘法大師(こうぼうだいし/空海)が多くの経典と伴に中国から持ち込んだ密教(真言密教)だった。

チベット仏教(ラマ教)の地域であるチベット、同じくブータン、そしてネパールと言う言わば中国・日本への仏教伝来ルートの国々は、現在でも一妻多夫婚(妻問い婚・通い婚)や一夫多妻(群れ婚)の国である。

弘法大師(空海)が、桓武天皇(かんむてんのう)の御世に中国から持ち帰った真言密教は、桜の原種・ヒマラヤ桜と同様に、中華帝国を経由して日本列島に伝わったネパールやブータン発祥の性文化そのものである。

「夜這い制度」を守る村落共同体内での「共生主義」の根本精神は妥協や犠牲ではなく、共同体としての素朴な「積極的協調精神」である。

つまり「共生主義」は、女性側に選択権がある「夜這い」と言う極自然発生的な制度や「一妻多夫婚(妻問い婚・通い婚)」の制度である。

また、家族単位の「群れ婚状態」も在り、その家の長男が嫁をとり財産を引き継ぐと、男兄弟が何人居ようとその家に同居し長男の嫁をセックスの対象として共有させてもらう一妻多夫婚が普通である。

逆のケースとして、娘だけ何人も居る家庭では長女にだけ婿をもらい、他の娘はその婿をセックスの対象として共有する一夫多妻も存在する。

これは一家一族の財産の散逸を防ぎ、かつ一族共栄の為の知恵であり、一族の血流を閉ざさない為の合理的な保険的手段だった。

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詳しくは関連小論【私の愛した日本の性文化】を参照下さい。
詳しくは関連小論【ヒマラヤ桜と染井吉野・桜と毛虫】を参照下さい。
詳しくは関連小論【地球を救う「共生主義」と言うイデオロギー】を参照下さい。

性文化史関係一覧リスト】をご利用下さい。

◆世界に誇るべき、二千年に及ぶ日本の農・魚民の性文化(共生村社会/きょうせいむらしゃかい)の「共生主義」は、地球を救う平和の知恵である。

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by mmcjiyodan | 2012-07-16 01:54  

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