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足利義政(あしかがよしまさ)

足利義政(あしかがよしまさ)は、室町時代中期から戦国時代初期にかけて在職した室町幕府の第八代将軍である。

足利義政(あしかがよしまさ)は無能な将軍で、天下の大乱「応仁の乱」の発生は義政(よしまさ)の治世能力の欠如が指摘されている。

足利義政(あしかがよしまさ)は、室町幕府・第六代将軍・足利義教(あしかがよしのり)の三男として生まれる。

千四百四十一年(嘉吉元年)、父・義教が「嘉吉の乱」で赤松満祐(あかまつみつすけ)に暗殺された後、同母兄の足利義勝が七代将軍として継いだ。

所が、千四百四十三年(嘉吉三年)にその義勝も早世した為、義政は管領の畠山持国などの後見を得て八歳で将軍職に選出される。

それから六年後、元服を迎えた十四歳、千四百四十九年(宝徳元年)に正式に第八代将軍として就任した。

将軍・義政(よしまさ)は、祖父の三代将軍・足利義満や父・六代将軍・足利義教の政策を復活させようと試みる。

千四百五十四年(享禄三年)に畠山氏のお家騒動が起こり、八月二十一日に山名宗全細川勝元が畠山持国の甥・畠山政久を庇護して持国と子の畠山義就を京都から追い落とした。

義政は細川氏・山名氏に対抗する為、この問題で義就を支持、宗全の退治命令も畠山義就復帰の一環とされ、同時に「嘉吉の乱(かきつのらん)」で宗全に討伐された赤松氏の復興を狙ったとされる。

千四百五十五年に義政(よしまさ)が二十歳の年齢から約三十年間に及ぶ、関東地方で起こった大規模な内乱「享徳の乱(きょうとくのらん)」が発生する。

「享徳の乱(きょうとくのらん)」に対して義政(よしまさ)は、鎌倉公方・足利成氏の追討令を発して異母兄の堀越公方・足利政知を派遣するなどして積極的な介入を行う。

しかし将軍・義政(よしまさ)は、幕府の財政難と土一揆に苦しみ政治を疎(うと)んで幕政を正室の日野富子や細川勝元・山名宗全らの有力守護大名に委ねてしまう。

この頃飢饉や災害が相次ぎ、特に千四百六十一年(寛正二年)の寛正の大飢饉は「京都にも大きな被害をもたらした」とされる。

殊に寛正の飢饉の間に、それを意に介さずに花の御所(京都市上京区)を改築し、後花園天皇の勧告さえも無視した事は悪名高い。

千四百六十七年(応仁元年)正月、将軍・足利義政の継嗣争い等複数の要因によって、十一年間に及んだ「応仁の乱」が発生する。

千四百七十三年(文明五年)義政(よしまさ)は、正室・日野富子との間に生まれた嫡男(実弟の義視を養子にしていた為次男)・足利義尚(あしかがよしひさ)に将軍職を譲る。

「応仁の乱」は、室町幕府管領家の細川勝元と山名持豊(出家して山名宗全)らの有力守護大名が争い、戦乱は後南朝の皇子まで参加するなど、収拾がつかない全国規模なものへ発展した。

この様な状況の中、将軍・義政(よしまさ)は邸宅や日本庭園の造営などや猿楽、酒宴に溺れていった。

将軍としての責任を放棄した前将軍・義政(よしまさ)は、東山文化を築くなど、もっぱら文化人として日々を送った。

千四百八十二年(文明十四年)には東山山荘(東山殿)の造営を始め、祖父・義満が建てた金閣をベースにした銀閣などを建てた。

千四百八十九年(延徳元年)、義政(よしまさ)嫡男・足利義尚(第九代将軍)が六角討伐の陣中で死去する。

止む無く義政(よしまさ)は、政務の場に復帰する事を決意するが、正室・日野富子が義政の復帰に反対し、さらに義政自身も中風に倒れて政務を執る事が困難となった。

為に義政(よしまさ)は、美濃の土岐成頼の下に亡命していた義政同母弟・足利義視(あしかがよしみ)と和睦し、甥で義視の嫡男・義材(義稙)を自らの養子に迎える事で第十代将軍に指名して後事を託した。

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by mmcjiyodan | 2012-09-20 02:20  

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