ヒンドゥー教シヴァ神の御神体・リンガ(男根神)
ネパールとインドのヒンドゥー教徒の住む地域には 刑務所は在るけど墓地は無く、火葬後に聖なるナルマダ川(インダス川上流の支流)に流す事が人々にとっては当たり前の葬儀である。
日本人は、日本に於ける中国伝来の木造仏教建築様式を「仏教建築」として解釈しているが、ネパールなどに行って観るとその考えは覆(くつがえ)される。
実は大仏殿・五重塔などの木造建築様式のルーツは、神々を擁する多神教・ヒンドゥー教が起源であり、それが中国で合習されてから日本にもたらされたものである。
ヒンドゥー教は、性典・カーマスートラを生み出した信仰である。
従って日本では一般的に「仏教」として受け取っているものに、ヒンドゥー教起源のものが多く、当初はその性に対しておおらかな教義が伝わっていても不思議は無い。
シヴァ神の寺院で安置されている御神体は、リンガとヨーニの二つの部分からなり、ヨーニは女性器の象徴、リンガは男性器の象徴で、性交した状態を示している。
シヴァ神はヒンドゥー教の三最高神の一柱で、人々は性交しているシヴァ神を女性器の内側から見ている形になっている。
これは、シヴァ神が女性と性交をして現われたのがこの世界で、それが我々の住んでいる世界と言う意味である。
そのシヴァ神が宿る石、シバリンガ(クリプトクリスタリンクォーツ)は、御神体とされ崇められてきた聖なる石で、ナルマダ川で採取される天然石である。
リンガは御神体を意味し、ヒンドゥー教に於ける男性器は神が賜(たまわ)れし「リンガ」である。
元々弘法大師(こうぼうだいし/空海)が中国から持ち帰った経典を現代の先入観に当て嵌めて真言密教を理解しようとする所に無理がある。
弘法大師(こうぼうだいし/空海)が中国から持ち帰った経典には、ヒンドゥー教の経典も多数含まれていた事から、真言密教が生まれた。
ヒンドゥー教は、シヴァ神の御神体・リンガ(男根神)を仰(あお)ぐ信仰で、人々は性交しているシヴァを女性器の内側から見ている形になっている。
性典・カーマスートラを生み出した性に対しておおらかな信仰の教義が、弘法大師(こうぼうだいし/空海)の手で伝わった。
この性に対しておおらかな信仰の教義が、陰陽修験道師の手によって全国に喧伝され、神道と集合して人身御供の儀式や男根神を祀る神社が出た。
◆【性文化史関係一覧リスト】をご利用下さい。
関連小論・【ヒマラヤ桜と染井吉野・桜と毛虫】を御参照下さい。
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