鵺(ぬえ)・鬼(おに)・土蜘蛛(つちぐも)
この蝦夷(えみし/縄文人)と呼ばれる先住民族(鵺、土蜘蛛、鬼、の類)が、原日本人系縄文人(原ポリネシア系)と考えられる。
大和朝廷(ヤマト王権)の中央に陰陽寮なる官庁が在る以上、初期の段階に於ける地方派遣の陰陽師修験者が、情報操作及び政治工作を担った大和朝廷(ヤマト王権)の工作員である事は順当な解釈である。
そしてその役目は、先住民である蝦夷(エミシ)の抵抗勢力を鵺(ぬえ)・鬼(おに)・土蜘蛛(つちぐも)と称して暴力的な蛮人に仕立て上げる事である。
渡来部族為政者は日本列島の植民地化を推進する為に現地人(エミシ族)へのジエノサイド(民族的迫害)を起こしていた。
渡来部族為政者は大和朝廷を成立させ、陰陽寮と称される役人・陰陽修験者の派遣組織は統治の為に各地に啓蒙活動を行う。
この啓蒙活動で武力紛争事実を正当化する為に現地人(エミシ族)の武力抵抗者を「鬼(おに)」と呼称して忌み嫌う事を一般教育した。
つまり渡来人が日本列島に居座って成立した大和朝廷(ヤマト王権)の正当性を照明する為に、先住民族・蝦夷(えみし/縄文人)は殊更に野蛮な部族でなければ成らなかった。
その工作員・陰陽師修験者の工作が実って、現代の日本に伝わる先住民・蝦夷(エミシ)の抵抗勢力は、見事に言われ無き悪役としてしか地方民話にも残っていない。
その代表的な伝説が、源頼光(みなもとのよりみつ/らいこう)の鬼(おに)退治や土蜘蛛(つちぐも)退治、源(三位)頼政(みなもとよりまさ)の鵺(ぬえ)退治だった。
現在でも、この鵺(ぬえ)・鬼(おに)・土蜘蛛(つちぐも)を悪役とし、源頼光(みなもとのよりみつ/らいこう)、源(三位)頼政(みなもとよりまさ)の活躍伝承は、神楽舞いや田舎歌舞伎、祭りの主人公などで全国に残っている。
それにしても、多少の落人伝説(おちゆうどでんせつ)はあるものの、現実には全国に残る村落の住人の祖先は先住民族・蝦夷(えみし/縄文人)系が有力である。
つまり時を経ると、農漁村の村落の民までも自らの先祖である鵺(ぬえ)・鬼(おに)・土蜘蛛(つちぐも)を忌むべき存在と認識する事に成った。
或いはそうした認識結果こそ、陰陽師修験者の情報操作及び政治工作が相当に上手く行った事に成る。
いずれにしても、「古事記・日本書紀編纂」の目的は皇統の神格化であるから、その目的の為に実史にアレンジを加えて成立させた物語である。
当時の修験者に拠る「天孫降臨伝説」を紛れ込ませた為政者の権威の為になる情報操作、「記紀神話(古事記(こじき)・日本書紀(にほんしょき))」の流布は効果的だったに違いない。
陰陽師起源の詳しくは、小論【陰陽師=国家諜報機関説】を参照下さい。
◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。
関連小論
【日本人の祖先は何処から来たのか?】に飛ぶ。
【豆まき・「鬼は内」に隠された歴史の真実】に飛ぶ。
【大和民族(ヤマト民族/日本人)の成立過程】に飛ぶ。
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皇統と鵺の影人
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by mmcjiyodan | 2013-02-13 15:19