富士山の名称の謂(いわ)れ〔二〕
縄文期については、渡来征服部族に拠って抹殺された歴史でもある。
日本語のルーツを調べて見ると明白だが、日本語の音読み訓読みは渡来部族とアイヌ(縄文)語の翻訳機能である。
稲作縄文人の末裔とされるアイヌ人(蝦夷族/アイヌ族)のアイヌ語で「フジ(huji)」は 「噴出する所」と言う意味である。
この「フジ=噴出する所」を真剣に受け止める気が無い者は、ヌシロ(能代)やアギタ(秋田)などの本州アイヌ語地名に関しても同様で、疑問視してしまう。
なにも「富士(フジ)」の名称だけが、稲作縄文人の言葉では無い。
例えば日本武尊(ヤマトタケルノミコト・倭建命)が詠んだと伝えられる歌に「大和(やまと)のまほろば(マホロバ)」と言う表現の「まほろば(マホロバ)」も、実は稲作縄文人の末裔とされるアイヌ語・ポリネシア系縄文語である。
伊豆半島・土肥(どい/とい)の旧発音表記は「どひ」で、土匪(どひ)や奴婢(どひ/ぬひ)にも通じる。
勿論ではあるが、何しろ先住民を「土蜘蛛」と呼んだ征服氏族(渡来民族)の事である。
土匪(どひ)や奴婢(どひ)は支配階級を得た征服氏族(渡来民族)が野蛮と決め付けて、先住縄文人(蝦夷族/アイヌ族)に対して勝手に文字を当て嵌めたものである。
実は、伊豆半島各地の地名には縄文人(蝦夷族)の言葉に符合するものが多であり、伊豆半島に「縄文人(蝦夷族/アイヌ族)が住んでいた」と言う推測が成り立つ。
アイヌ語で「トピ=素晴らしい土地」と言う言葉があり、土肥の先住民が縄文人(蝦夷族/アイヌ族)であれば、肥沃な土地を「トピ」と称し「トピ」と言う言葉が転じて「土肥(とひ)」に成った」と言う説に符合する。
縄文人(蝦夷族/アイヌ族)の存在を否定して掛かる者は、天武大王(てんむおおきみ/第四十代)から桓武天皇(かんむてんのう/第五十代)に掛けて征服氏族の列島渡来と先住縄文人(蝦夷族/アイヌ族)の迫害の歴史を日本史から消し去る意図を持って編纂された古事記・日本書紀の捏造歴史観しか持ち合わせて居ない事になる。
つまり日本史に於けるの「天孫降臨伝説」のアンカリングを引き摺って居ては、縄文期からの継続的日本古代史は何時までも途切れる事になる。
勿論、弥生期以降の富士山について、日本神話に登場する天照大神(アマテラス)の孫である天孫ニニギノミコトの妻・木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の神話が、富士山信仰の主役である。
富士山信仰の主神とされる「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」には「カムアタン」の古事記・別称があり、カムアタンのアイヌ語訳は「今座る神」、つまり現人神である。
現人神・「カムアタン」の出自は、薩摩国阿多郡阿多郷の阿多隼人の出身であり、「その首領の娘」と言うポリネシア系縄文人の意味を持つ。
「アタン」は、ポリネシア系縄文人が薩摩隼人として定着(座)した薩摩国阿多郡阿多郷(現在の鹿児島県南さつま市金峰地区周辺)の事の表現であるとされている。
そして隼人族は、征服渡来部族以前から九州南部に勢力を持ったポリネシア系縄文人の有力部族だった。
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