筆おろし
「そのかわり」と言ってしまっては乱暴だが、村落は性までシェア(分け合う)する共生社会だから、若後家さんや出戻りのお姉さんが独居でも生活出来る様な支援が村の合意である。
「筆おろし」だけでなく、彼女達は村の元気を持て余している若者達のはけ口を、暗黙の了解で「夜這い」と言う形で引き受ける。
だから少し先輩の若者達数人が、若後家さんや出戻りのお姉さんのところへ童貞若者を連れて行くのだが、ちゃっかり自分達のお相手もお願いする。
そこで若後家さんや出戻りのお姉さんは一度に三人~五人、多ければそれ以上の人数と性行為の相手にする事になる。
この女性一対男性多数の生殖行動に関しては、原生人類の本能的生殖行動と現代の倫理規範に矛盾が在り、充分に説明が着く。
それは一番人間に近い類人猿・チンパンジーなどの生殖行動を見ても判る通り、雄(オス)達は一頭の発情期の雌(メス)に順番に群がり、雌(メス)は一日に何頭もの雄(オス)と交尾する。
その理由は「確実な種の保存の為」で、雌(メス)が依り強くて優秀な精子に回(めぐ)り逢う目的で「自然がそうした生殖行動を選択させていた」と言う立派な理由が在るからだ。
これは「種の保存」のメカニズムが主体の自然な生殖行動であるから、雄(オス)雌(メス)の生殖機能には目的に添った違いが在る。
当然、雄(オス)の方は次と交代させる為に肉体的に一度の射精で終わるが、雌(メス)の方は肉体的に連続交尾を受け入れられる構造をしている。
つまり生物としての原生人類は、「確実な種の保存の為」に 本能的に「虚弱精子劣性遺伝」や「XY染色体の劣勢遺伝」などを知っていた事になる。
この事から、現代の倫理規範では矛盾が在っても、昔の暗闇祭りでは女性が多数の男性と一度に交尾する事に矛盾は無かったのだ。
【水揚げ】に続く。
詳しくは、小論【筆おろし(ふでおろし)と水揚げ(みずあげ)】を参照下さい。
詳しくは、小論【私の愛した日本の性文化】に飛ぶ。
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◆世界に誇るべき、二千年に及ぶ日本の農・魚民の性文化(共生村社会/きょうせいむらしゃかい)の「共生主義」は、地球を救う平和の知恵である。
【第五巻】に飛ぶ。
皇統と鵺の影人
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未来狂冗談のもうひとつの政治評論ブログ「あー頭にくる」<=このブログのランキング順位確認できます。by mmcjiyodan | 2014-05-14 15:43