幼子(ややこ)踊り(子供踊り)
この「ややこ踊り(こども踊り)」が人気を博したのは、簡単に言えば「色気が在ったから」である。
実は時代考証として、この時代に衣の重ね着は在っても下着は無い。
腰巻の上に重ねて着ける裾除(すそよ)けの蹴出(けだ)しは勿論、腰巻又は湯文字(ゆもじ)の普及さえ江戸期後期に入ってから武家や裕福な町人の間で始まった物である。
それで白拍子の静御前が激しい男舞いを舞ったり、歌舞伎踊りで出雲阿国が丈の短い幼子(ややこ)の衣装で踊れば着物の裾が乱れる結果は明らかだった。
つまり必然的に、静御前の「男舞い」や出雲阿国のツンツルテン衣装の「ややこ踊り」は、「見せてナンボ」の娯楽だった。
娯楽の踊りに色気は付き物で、白拍子の「男舞い」にしても阿国歌舞伎の「幼子(ややこ)踊り」にしても、要は乱れた着物の裾から踊り手の太腿(ふともも)が拝める事で人気を呼んだのだ。
客寄せ目当ての「元祖ミニ丈のファッション」と言う事で、腰を巻く布以外、下着を身に着ける習慣が無い時代だから、元祖ノーパン風俗芸能かも知れない。
そうとするなら、現在の映画やテレビドラマのような優雅な踊りではなく、下着を身に着ける習慣がないノーパンティ時代に丈が足りない子供丈衣装で腿(もも)も露(あらわ)に踊った事に成る。
もっともこれを史実通りに映画化すれば、今の時代では十八禁指定を採らなければ成らないだろう。
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皇統と鵺の影人
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