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賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)

初期の日本列島は、部族を中心とした都市国家もどきの小国が乱立していて、それぞれが国主(くにぬし/部族長/部族国家の王)を支配者として頂いていた。

やがて、その都市国家もどきの小国が徐々に統合され、国主(くにぬし/部族長)が支配する国々が大国主をいただく連合国家に成長する。

神武大王(じんむおおきみ・初代天皇)が軍勢を率いて九州の本拠地を出立、瀬戸内海を東に向かい各地の勢力を恭順させながら畿内を目指す神武東征が始まる。

神武東征が始まり、神武大王(じんむおおきみ・初代天皇)が奇襲攻撃を企んで紀州半島に新宮に上陸、山越えをして畿内へ攻め込み、有力勢力を恭順させる。

西日本を統一した神武大王(じんむおおきみ・初代天皇)が大和朝廷が成立、統一を果たして西日本・統一大王(統一おおきみ/初代天皇)に即位する。

その西日本統一過程の当事者だった国主(くにぬし/部族長)が、日本神話に於ける神々として登場し、神武東征に下りて助勢協力したり行く手を阻んで抵抗したりする者が神格化されて神話に名が残った。

日本列島各地に乱立した小国家群は、時の経過と伴に統一の経過を辿り、九州で勢力を誇った神武大王(おおきみ/天皇)が進路の小国を傘下に収めつつ畿内山城国遷都に至る経緯が、神武東遷物語である。


賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと、かもたけつのみのみこと)は、日本神話に登場する神で、鴨建角身命(かもたけつのみのみこと)とも表記する。

賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は山城の賀茂氏(賀茂県主)の始祖であり、賀茂御祖神社(下鴨神社)の祭神として知られる。

「山城国風土記(逸文)」によれば、大和の葛木山から山代の岡田の賀茂(岡田鴨神社がある)に至り、葛野河(高野川)と賀茂河(鴨川)が合流する地点(下鴨神社がある)に鎮まった。

賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)には建玉依比古命(たけたまよりひこのみこと)と建玉依比売命(建玉依姫命、たけたまよりひめのみこと)の二柱の御子神がいる。

建玉依比古命(たけたまよりひこのみこと)は、後に賀茂県主となる。

建玉依比売命は、丹塗矢(にぬりや)に化身した火雷神(ほのいかづちのかみ)を床の近くに置いていたところ、上賀茂神社の祭神・賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)を懐妊し出産したと伝えられる。


「新撰姓氏録」によれば、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は神魂命(かみむすびのみこと)の孫である。

神武東征の際、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)=高木神(たかぎのかみ)や天照大神(あまてらすおおみかみ)の命を受けて日向の曾の峰に天降(あまくだ)る。

賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は、八咫烏(やたがらす)に化身して大和の葛木山に至る神武大王(おおきみ・天皇)を先導した。

つまり賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は、神武大王(おおきみ・天皇)が、宿敵・長髄彦(ながすねひこ)の裏を書き山城国に攻め込んで大和朝廷を開く助力をしたのだ。

◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。

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関連小論・【神武東遷物語・神話顛末記】を参照下さい。
関連小論・【葛城ミステリーと伊豆の国=伊都国(いとこく)説】を参照下さい。

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皇統と鵺の影人

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by mmcjiyodan | 2015-01-23 21:33  

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