戦前・戦中の言論弾圧
戦前・戦中の言論弾圧とは、戦前の日本に於ける左翼勢力・自由主義者・宗教団体に対する言論弾圧・粛清を治安当局(特別高等警察)が行った事件の事を指す。
この中で弾圧立法として大きな役割を果たしたのが、千九百二十五年制定・施行され、千九百四十一年に全部改訂された「治安維持法」である。
「治安維持法」は、幾度かの改正を経て本来の立法意図をすら逸脱し、広い意味での体制批判者を取り締まる法へと拡大解釈されて行った。
その「特別高等警察」のターケット(標的)にされたのが、非合法的左翼勢力(すなわち日本共産党・共産主義者)およびその関連団体(大衆運動組織)などである。
それに加え、合法的左翼勢力(すなわち一部の急進的社会民主主義者)および自由主義的知識人、体制内の非主流派・批判的グループや一部の宗教団体などの政府批判はすべて弾圧・粛清の対象となって行った。
千九百四十五年(昭和二十年)の太平洋戦争敗戦後も同法の運用は継続され、むしろ迫り来る「共産革命」の危機に対処する為、被占領下の日本政府は断固適用する方針を取り続けた。
しかし敗戦から凡(およ)そ三ヵ月後の十月初旬、GHQの政策・人権指令「政治的、公民的及び宗教的自由に対する制限の除去に関する司令部覚書」により治安維持法体制は一転して解体に向かった。
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皇統と鵺の影人
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未来狂冗談のもうひとつの政治評論ブログ「あー頭にくる」<=このブログのランキング順位確認できます。by mmcjiyodan | 2016-07-27 14:50