気受け(きうけ)
一般的に人間には「良い人と評価されたい」と言う感情が在り、この「気受け(きうけ)」で悪評が広まると恥をかく事に成る。
だからこそ庶民から為政者に至るまで、人々は「気受け(きうけ)」を気にするところである。
余談だが時の為政者は、この「気受け(きうけ)」を大きなスケールで気にする。
為政者は、自らの権力維持の為に世間からの「気受け(きうけ)」に迎合する。
例えば、本来なら隣国同士で永々と憎しみ合う事は不利益も大きいのに、為政者が国民感情の「気受け(きうけ)」に腐心するばかりにいつまでも憎しみの歴史から抜けられない。
逆に、強い為政者を演出する為には、「ナショナリズムを基本とした強硬な発言」を連発し、国民を煽(あお)る手法が幅を利かす。
つまり、この「気受け(きうけ)」を弁舌巧みに利用し、権力を握って国民をミスリードするヒトラーや東条英機のごとき人物が現れる危険は、いつの時代でも存在する
江戸時代の歴代の将軍の老中・大老などの幕閣官僚も、この「気受け(きうけ)」は大いに気にしていた。
それは、当代将軍の世間の「気受け(きうけ)」は幕閣官僚の働き次第だからで、将軍に恥じをかかせられないからだ。
そして「気受け(きうけ)」の最大要件は、景気対策・経済政策の成否である。
それで、「田沼意次の政治」、「新井白石と正徳の治」、「享保の改革」、「寛政の改革と天保の改革」等々の経済政策(気受けたいさく)が数えられる。
その経済政策の一つが、貨幣改鋳(かへいかいちゅう)である。
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皇統と鵺の影人
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by mmcjiyodan | 2016-12-13 18:17