非人穢多(ひにんえた)・部落差別
被差別階級・非人穢多(ひにんえた)の長である穢多頭(えたかしら)・弾左衛門(だんざえもん)は、皮革加工や燈芯(行灯などの火を点す芯)・竹細工等の製造販売に対して独占的な支配を許されたていた。
江戸期の非人穢多(ひにんえた)差別制度は、明治維新後の部落民差別として残って行く。
狩猟の民である先住民(蝦夷族/エミシ族)=山窩(サンカ・サンガ)は、仏教の教えである「殺生の禁止」を生業としていた。
しかし大和朝廷では、仏教を国家統一の為に採用して啓蒙していたので、「殺生の禁止」を生業としていた山窩(サンカ・サンガ)は、永く非主流の狩猟遊民として定住もままならない存在だった。
この歴史現象を公平に判断すると、この仏教の教えである「殺生」を禁じた教えを渡来民族政府だった大和朝廷が採った事は、日本列島運営の政治的な計算も在った筈である。
正直大和朝廷政府は、原住民族である先住民(蝦夷族/エミシ族)の抵抗には平安末期まで苦労していた。
それでも時を費やしながら、先住民(蝦夷族/エミシ族)の末裔である賤民(せんみん)奴婢(ぬひ)を含む平民にも、仏教の教えは徐々に定着して行った。
現にこの「仏教化政策」は成功し、四足動物の建前上での食肉禁止は明治維新までほぼ国民の多数合意されていた。
その食肉禁止の文化も、明治維新の文明開化で薄れて行った。
基を正すと歴史経過の中で取り残されたに過ぎない一部の部族文化を、「自分達と価値観が違うから」と差別するは、最初から間違っていたのだ。
但し一部の賤民(せんみん)部落に残った四足動物処理技術文化への差別は、一部の心無い人々の意識の中に現在でも残っているのは残念である。
蝦夷(エミシ)関連小論・【鬼伝説に隠された先住民(蝦夷族/エミシ族)】を参照下さい。
蝦夷(エミシ)関連小論・【ネイティブジャパニーズ・日本列島固有の原住民族】を参照下さい。
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