初期日本の神話伝説由来(しょきにほんのしんわでんせつゆらい)
渡来氏族が、土地と蝦夷(えみし)の支配権の正統性確立の為に捏造(ねつぞう/でっち上げ)たのが古事記・日本書紀の天孫降臨伝説などの神話伝説である。
つまり当初は、大国主(後の天皇)を中心とした中央の大和朝廷と、地方の国主(くにぬし)=国造(くにのみやっこ・こくぞう)=県主(あがたぬし)が中央と地方を分担して治めている。
その中央と地方とを分担して治める特殊階級を、氏姓(しせい)を名乗る氏族として、自らを「神」と名乗って氏神(うじがみ)=氏上(うじがみ)=鎮守(神)様が地方に定着して行く。
天からの降臨神(氏族)が支配する大和国や地方の土地としての正統性の証明に、古事記・日本書紀の捏造(ねつぞう)に依る天皇制の確立意図や神社伝承だった。
そしてこの捏造(ねつぞう)伝承を日本列島の津々浦々まで伝播の画策をする役目を秘密裏に負ったのが、役小角(えんのおずぬ)率いる初期の修験道士だった。
誤解されては困るが、例え出発点が天孫降臨伝説や天皇制の根拠が歴史的な捏造(ねつぞう)であっても、二千年以上の歴史が在る天皇制の現在や各神社それぞれの歴史は、長期に渡り現存するのだからその現在を否定する訳では無い。
つまり日本神話伝説の根底に在るのは「感性」の歴史伝説であり、論理的な「理性」の歴史とは相容れないものである。
だとしても、現実的でない天孫降臨伝説などの伝説のそこは、当時の統治上のフィクション(虚構)であり、これを歴史的事実として主張してはならない。
正しい日本史を学ぶ者としては、これは綺麗事にフィクション(虚構)を創作して歴史や人間の醜い部分を覆い隠すか、シリアス(まじめ/本気)に歴史捏造の意図を曝(さら)け出すのかの問題ではある。
◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。
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